業界トップの正確率で作業効率爆上げ!
IT化が進む社会で、ビッグデータの発展や、商品・サービスの購買ルートの多様化により、BIツールの導入を行う企業が増加しています。
BIツールを活用すれば、会社に蓄積された膨大なデータを分析して利益を生み出すことができます。
そのため、現在多くの企業が注目しているのです。
本記事ではBIツールの概要や導入のメリット、おすすめBIツールを厳選して10種類ご紹介いたします。
BIツールがどのようなものかわからない、もしくはどのBIツールを導入すれば良いかわからないといった方は、ぜひ最後までご覧ください。
BIツールは、ビジネス・インテリジェンスツールの略称で、膨大なデータを集約し、集計や分析を行い、経営戦略のための意思決定を支援するツールのことです。
搭載されている豊富な機能を活用し、エクセルデータや他のアプリケーションに格納されているデータを可視化することが可能です。
また、BIツールには自社サーバーにインストールして利用する「ソフトウェア型(オンプレミス)」と他社サーバーにアクセスして利用する「クラウド型」がありますので、本記事内で解説する「選定ポイントや注意点」をご覧いただいてから導入することをおすすめします。
現在、提供されている多くのBIツールには豊富な機能が備わっていますが、代表的な機能を以下で5つご紹介いたします。
BIツールは、DWH(データウェアハウス)に格納されたデータを収集する機能が備わっています。
基本的には以下の流れでデータが収集され、BIツールで活用されます。
ETLツールを利用して、データベースに格納されているデータを抽出・加工する。
データ分析に特化したDBであるDWH(データウェアハウス)にデータが格納される。
BIツールでデータをDWHから収集し、分析する。
上記の通り、抽出・加工・分析を別々の場所で実行することで、膨大なデータでも高速な処理を実現しているのです。
OLAPはオンライン分析処理のことで、「多次元分析処理」とも呼ばれ、多くのBIツールに備わっている
膨大なデータの集計・抽出処理には必須の機能で、複雑な処理をオンライン上で行い、リアルタイムで処理結果を確認できます。
データマイニングは日本語で「データを採掘する」という意味で、一見して相関関係がないようなデータ同士を分析して、隠れていた知見を生み出すことができる機能です。
BIツール上では顧客の購買パターンを分析して、経営の最適化に繋げることができます。
BIツールで集計・分析したデータを出力しますが、そのままでは経営戦略の意思決定は極めて困難です。
しかし、データ可視化機能により、出力したデータを様々なグラフやインフォグラフィック(図やイラスト)などで直感的に分かりやすい形式に変換できます。
そのため、簡単に経営戦略を考え、効率的なビジネスの実践が可能です。
多くのBIツールには、集約されたデータをもとに仮説を立てて検証したり、統計から未来予測を行うことができるプランニング機能が搭載されています。
プランニング機能を活用することで、商品の売上時期や時間帯、季節、天候、顧客の性別や年齢から分析して、仕入れ数や予算を現実的な値で算出できます。
BIツールを活用することで、以下のメリットが得られます。
・データの分析結果を統合してコストを削減できる
・役立つインサイトを生み出す
・データの抽出が簡単
詳しく解説していきます。
DWHから抽出して分析したデータを、BIツール内で統合することができます。
つまり、もともと企業・組織のデータベースに格納されていたデータを、BIツール内でまとめて閲覧、編集することが可能ということです。
これにより、データをもとにして経営戦略を考える際に、大幅な時間短縮に繋がります。
インサイトとは、直訳すると「洞察力」「見抜く力」ですが、マーケティングにおいては「行動に繋がる隠れた心理」を意味します。
BIツールを利用してデータを分析することで、本来見向きもされなかった物が利益に繋がる可能性があります。
たとえば、日清食品のカップヌードルは60歳以上の高齢者には売れ行きが低迷していました。
しかし、シニア層の意見を分析したところ「健康志向である以前に贅沢でおいしいもの」を求めていることがわかったのです。
その後、シニア層に向けて健康に配慮しつつもプレミアム感を出したカップヌードルリッチが発売され、大ヒットとなりました。
このように、顧客自身も気付いていなかったニーズ、つまりインサイトを発見し、新たな需要を見つけてビジネスチャンスを獲得できるのです。
BIツールを活用して膨大なデータを分析する際に、人間では到底気付けないようなデータの異変を検知することがあります。
商品やサービスを展開する前に、事前データだけで企業・組織の課題を発見して改善に取り組めるため、無駄なコストの削減やトラブルの防止に繋がります。
概要
Tableauは「誰もが使えるソフトウェア」をコンセプトとして掲げており、直感的なビジュアルや操作性で膨大なデータを分析できるBIツールです。
全ての機能に対してユーザーファーストな考え方で開発されているため、データの抽出から分析までスピーディーに行えます。
また、全世界で70,000社以上の導入実績があるため信頼性が高く、安心して利用できます。
ExcelやCSVファイルをはじめとした様々なデータを変換・加工できるため、最初に導入するBIツールとしておすすめです。
特徴
・分析結果が視覚的にわかりやすい「ビジュアルベストプラクティス」機能搭載
・ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作でデータの可視化が可能
・データエンジン「Hyper」の独自並列処理手法で高速なデータ抽出を実現
料金プラン
Viewer:1800円 /月額
Explorer:5040円 /月額
Creator:8400円 /月額
利用形式
オンプレミス/クラウド/デスクトップ
こんな方におすすめ
PCスキルに自信がない方
初めてBIツールを導入する方
参考元:Tableau公式ホームページ
概要
Oracle BIは、日本オラクル社が提供するBIツールです。
豊富な拡張機能が提供されているため、自分好みにカスタマイズできたり、組織や企業の環境変化に柔軟に対応できます。
大規模な組織内で利用されることを想定したインターフェースになっているため、膨大な情報を綺麗にまとめることに特化しています。
特徴
・データのアップロード時に推奨チャートが表示されるため、最適な加工が可能
・Web上でデータの検索や非定型分析ができ、他のユーザーと共有可能
・パソコン版もモバイル版も画面のデザインが統一されているため扱いやすい
料金プラン
お問い合わせ
利用形式
オンプレミス/クラウド
こんな方におすすめ
中堅企業以上の組織での利用を検討している方
BIツールを自分好みにカスタマイズしたい方
概要
Microsoft Power BIはマイクロソフトが提供しているBIツールで、TeamsやExcel、Microsoft365といったマイクロソフト製品と非常に相性が良い点が最大の魅力です。
マイクロソフト製品の他にも、膨大なデータを取り扱うHadoopやSparkといったシステムとも連携が可能です。
導入からデータの抽出・分析まで直感的な作業のみで実施できるため、初心者にもおすすめのBIツールです。
特徴
・プログラミングをほぼ必要としないデータ分析作業が可能
・マイクロソフト製品との相性が抜群
・Microsoft Power BI内でデータ更新時に、データベース内のデータも即座に更新
料金プラン
Power BI Pro:1090円 /月額
Power BI Premium:2170円 /月額
利用形式
オンプレミス/クラウド/デスクトップ
こんな方におすすめ
できるだけ簡単にデータ分析をしたい方
マイクロソフト製品を多く利用している方
参考元:Microsoft Power BI公式ホームページ
概要
YellowfinはYellowfin Japan株式会社が提供するBIツールです。
抽出したデータの自動監視に特化しており、新たなビジネスチャンスの獲得や課題の早期発見に繋がりやすい点が最大の魅力です。
また、強固なセキュリティ機能を有しており、大手企業を含め世界中で29000社以上の導入実績があるため、機密情報の管理もリスクなく行えます。
特徴
・「閾値アラート」機能でユーザーが予期している異常値を検出
・異常値を自動で検知してユーザーに通知する「Yellowfinシグナル」機能搭載
・地図上にビジネスデータを展開して、需要や課題を検討可能
料金プラン
お問い合わせ
利用形式
オンプレミス/クラウド/デスクトップ
こんな方におすすめ
膨大で流動的な、予測しづらいデータを扱っている方
機密情報を多く取り扱っている方
概要
Qlik Senseは機械学習や自然言語処理を用いた分析処理に特化したBIツールです。
独自の設計によりデータベースを介さないため、非常に高速なデータ収集を実現しています。
また、直感的な操作で利用できるので、ITやデータ分析のスキルがなくても専門的な分析ができる点が大きな魅力です。
特徴
・高性能かつ高速な分析処理
・直感的でわかりやすいデザイン
・AIによるデータ予測機能搭載
料金プラン
Qlik Sense Business:$30 /月額
Qlik Sense Enterprise SaaS:お問い合わせ
利用形式
オンプレミス/クラウド/デスクトップ
こんな方におすすめ
高度なデータ分析を行い経営戦略を立てたい方
専門的な観点からインサイトを発見したい方
概要
Domoはアメリカの企業であるDomo Incが提供するBIツールです。
他のBIツールと比較して、データ連携とデータ管理に特化しており国内、海外問わず多数のSaaSと連携が可能です。
また、千種類以上のコネクターが起動して常にデータを最新の状態に保っています。
特徴
・リアルタイムなデータを即座に確認できる「ライブキャッシュ」機能搭載
・SQLの知識がなくてもデータの結合やクレンジングが可能
・チャットグループを作成してメンバーと情報共有可能
料金プラン
お問い合わせ
利用形式
クラウド
こんな方におすすめ
散らばってしまったデータを綺麗にまとめたい方
様々なSaaSを利用している方
参考元:Domo公式ホームページ
概要
軽技Webは、富士電機ITソリューション株式会社が提供している、シンプルで分かりやすいデザインのBIツールです。
動作も非常にスピーディーで、高性能な検索機能によって膨大なデータでも即座に欲しいデータの確認ができます。
また、ユーザーが作成したテンプレートに沿ってExcelレポートを出力できる点も魅力の一つです。
特徴
・無駄がないシンプルなデザイン
・定型帳票自動生成機能搭載
・ユーザー管理、アクセスログ確認などの豊富な管理者機能
料金プラン
お問い合わせ
利用形式
クラウド
こんな方におすすめ
コストをできるだけ抑えてBIツールを利用したい方
とくにかくシンプルで使いやすいBIツールを利用したい方
参考元:軽技Web公式ホームページ
概要
Actionista!は「誰でも分析」を実現するオールインワンBIツールです。
株式会社ジャストシステムが開発から販売、サポートまで行っているため、安心・安全なサポート体制が整っています。
データの集計や分析は全てWeb内で完結し、ノーコードで直感的な操作のみでデータを活用することができます。
特徴
・Webブラウザ上での直感的な分析機能
・1ライセンス購入で無制限のユーザーが利用可能
・開発、販売、サポート全て国内メーカー対応
料金プラン
お問い合わせ
利用形式
オンプレミス
こんな方におすすめ
運用から保守まで安心して利用したい方
プログラミングの知識を必要としないBIツールを利用したい方
概要
MotionBoardはウイングアーク1st株式会社が提供する、データの可視化に特化したBIツールです。
30種類以上のチャートや10種類以上の分析ロジック、高精度な商用地図を用いてデータを様々な角度から可視化できます。
また、Excelのインターフェースで操作できるため戸惑うことなく利用できる点も魅力です。
特徴
・直感的な操作でデータの可視化表現が可能
・正確なエリア分析を実現する「リアルタイムGEOコーディングエンジン」
・人口・世帯に関する統計データなどを加工する「3rd Party Data Gallery」
料金プラン
MotionBoard:80600円~ /月額
MotionBoard for Dr.Sum:60500円~ /月額
MotionBoard Cloud:30000円~ /月額
MotionBoard Cloud for Salesforce:45000円~ /月額
利用形式
オンプレミス/クラウド
こんな方におすすめ
頻繁にプレゼンテーションを行う方
様々な角度からデータの分析を行いたい方
概要
LaKeel BIは株式会社ラキールが提供するBIツールです。
膨大で複数のデータの統合や、大人数の利用ユーザー間でのデータ共有など大企業や大きな組織での利用を想定した設計となっています。
また、「経営分析・財務分析ツール」「営業分析・売上分析ツール」などの営業に特化したツールを構築できるため、業務の効率化に繋がります。
特徴
・「統合データベース構築」機能により、あらゆるデータを自動で収集可能
・WEB上で非定型帳票を作成できる「アドホックビュー」機能搭載
・機能ごとに細か権限設定が可能
料金プラン
お問い合わせ
利用形式
オンプレミス/クラウド
こんな方におすすめ
業務の効率化を目指している方
大人数での利用を考えている方
BIツールの選定時には以下のポイントを考慮したうえで導入を検討しましょう。
・運用コストはいくらかかるのか
・必要な機能が備わっているか
・ゴールを設定しておく
以下で解説していきます。
BIツールの導入にあたり、いくらくらいの金額を想定して、どのくらいの人数の人が利用するのかを考慮したうえでBIツールを導入すべきです。
BIツールを高額なプランで契約しても全く利用する人がいなかったり、逆に多くの人数が利用するのに10ユーザーまでしか利用できないプランを契約してしまうと導入した意味がなくなってしまうので注意が必要です。
自分たちには最低限どんな機能が必要なのかを考えておくことで、最適なBIツールを導入できます。
BIツールにはそもそも多くの機能が備わっているものや、オプションで機能追加することができます。
しかし、それらの機能を利用するシーンがなければコスト面でも無駄になってしまい、システム面でも無駄な項目が増えてわかりづらくなってしまう危険性があります。
会社や組織のリーダーが単独でツールの導入をしてしまうと、何のために使えばいいのかわからずツール自体が形骸化してしまうリスクがあります。
なので、BIツールを導入する際には、どんなデータを分析して最終的にどうなりたいのかなどを社内や部署・部門内で考えや意識を合わせておくべきです。
社内でみんなが同じ考えをもってツールを利用することで、効果的にデータの分析が行えます。
本記事では、BIツールの概要からメリット、おすすめBIツールを厳選して10種類ご紹介致しました。
BIツールを導入することで、企業や組織にとって多くのメリットがあり、新たな顧客やビジネスチャンスを獲得できます。
しかし、正しい利用方法や考え方をもって活用しなければBIツールを効果的に利用することはできません。
自分たちにとって何が必要で、どのような未来を築いていきたいのかをよく考えたうえで、膨大なデータを分析して業務に役立ててみて下さい。
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