GPT-4

GPT-4とは?性能の凄みや具体的な使い方、利用料、注意点も解説!

近年、さまざまな業界や多くの事業で活用されているChatGPT。これまではGPT-3やGPT-3.5のモデルが使用されていましたが、その最新モデル「GPT-4」が2023年3月15日に公開され、その回答精度の高さに多くの利用者が驚きの声をあげています。

実際に、GPT-4を活用したアメリカの司法試験では上位10%の成績を記録しており、回答精度が「かなり賢い大学生」のレベルに達したとニュースにもなっています(※)。

しかし、GPT-4の概要や性能の凄み、具体的な使い方、利用料などその詳細を知らないという方は意外と多いのではないのでしょうか。

本稿では、GPT-4の概要やGPT−3.5との違い、基本機能、利用料金、利用方法、利用時の注意点、ChatGPTに似た他のサービスなどについて解説します。ChatGPTに興味のある方やChatGPTを事業に活用してみたいという方はぜひご一読ください。

※出典:OpenAIがGPT-4を発表…精度が向上、米司法試験で上位10%に

GPT-4とは?

GPT-4とは、ChatGPTのベースとなるGPT-3.5の後継モデルです。GPT-4は、従来のGPT-3.5と比べ、回答精度の高さと高い情報処理能力が評価されています。

そもそもChatGPTとは?

ChatGPTとは、「Generative Pre-trained Transformer」の略で、OpenAIが2022年11月に公開したAIチャットボットです。

入力した質問に対して、まるで人間と対話しているかのような自然な回答をAIが提示してくれます。

GPT-4とGPT−3.5の違い

GPT-4とGPT−3.5には主に3つの違いがあります。

1.回答の正確性

GPT-4は難関試験で合格できるレベルの成績を達成しました。例えば、ChatGPTを活用したアメリカの司法試験では、GPT-3.5を活用した場合のスコアが受験者の下位10%だったのに対し、GPT-4を活用した場合は上位10%のスコアの獲得に成功しています(※)。

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※出典:OpenAIがGPT-4を発表…精度が向上、米司法試験で上位10%に

2.回答の安全性

ChatGPTは倫理に反する回答や犯罪を助長する回答は避けるようプログラムされています。また、GPT-4では新ルール判別器(※)が導入されました。これまで以上に回答の安全性が確保されるようになったと言えるでしょう。

※データの属性や特徴量に基づき、事前に定められた一連のルールに従ってデータを分類する手法

3.入力自由度の向上

GPT-4では新たに画像入力が可能になりました。例えば、食材の画像を入力するとその食材で作れるさまざまな料理の回答を提示してくれます。また、紙に描いた簡単なスケッチを画像として入力すれば、そのスケッチをWebサイトに反映させるために必要なプログラミングコード(HTML、CSS、JavaScriptなど)を提示してくれたりもします。

GPT-4でできること

GPT-4では、主に4つのことができます。

1.文章の添削・校正

GPT-4では、高い情報処理能力とその精度から文章の添削や校正を行うことができます。上司や顧客にメールや文章を提出するときなどに活用すると便利でしょう。

2.文章や概念の要約

GPT-4は、大量の文章を文脈に沿って要約してくれたり、人が書いた要約の不適切な箇所を指摘してくれたりします。また、GPT-3では2,500文字までしか一度に要約できませんでしたが、GPT-4では25,000文字まで対応できるようになりました。

3.アイデアの提案

ビジネスのアイデアを考える際、ブレインストーミング(※)をする機会もあるかと思います。GPT-4に「新しい石鹸の売り方を教えて」と入力すると、的確なマーケティング手法を回答してくれるようになりました。つまり、GPT-4も「メンバーの1人」として扱うことができるようになったのです。新規事業の考案やキャッチコピーの制作などさまざまな業務で活用できるでしょう。

※同じ目的のために複数人で意見やアイデアを交換しあう技法

4.画像入力に対応

GPT-4では、言語だけでなく、画像データもAIに読み込ませることが可能です。例えば、卵の写真を読み込ませ、「これで何が作れますか?」と質問すると「クレープやフレンチトーストが作れます」と卵で作れる料理を回答してくれるのです。(※読み込ませる写真ごとに回答される内容は異なります。)

GPT-4の利用料金

ChatGPTの利用は基本的に無料です。開発元の「Open AI」でアカウントを作成し、早速利用してみましょう。しかし、2023年5月現在、Open AI上でGPT-4を利用する場合は月額20ドルのサブスクリプションサービス「ChatGPT Plus」に加入する必要があります。もしGPT-4を無料で利用したい場合は、後述解説する「BingAI」をご活用ください。

なお月額20ドルのサブスクリプションサービス「ChatGPT Plus」に加入すれば、利用者が集中して負荷が高い状況でもスムーズに利用できたり、レスポンス速度の向上や新機能への優先的なアクセスが可能になったりします。ChatGPTを事業に活用させたい方は「ChatGPT Plus」への加入も検討してみましょう。

GPT-4の利用方法:アカウント作成からChatGPT Plus登録までの流れ

1. ChatGPTにログイン(アカウントを保持していない場合は、作成から始める)

chatgptにログイン

2.メールアドレスを登録する(GoogleやMicrosoft、Appleのアカウントでも登録可能)

メールアドレスを登録

3.アカウント名と誕生日を入力し、「Continue」をクリック

アカウント名と誕生日入力

4.電話番号を入力し、「Send code」をクリック

sendcodeをクリック

5.入力した電話番号に送付された6桁の認証コードを入力してアカウントの作成は完了

(これにて、ChatGPTが利用できるようになりました。)

認証コードを入力

6. ChatGPT Plusに登録する場合は、「Upgrade to Plus」をクリック

upgradetoplusをクリック

7. 「Upgrade plan」をクリック

upgradeplanをクリック

8. 必要事項の入力後、「申し込む」をクリック

申し込むをクリック

9. 「Payment received!」と表示されれば登録完了。ホーム画面から「Model」をクリックし「GPT-4」を選択して設定完了

GPT-4を利用する際の注意点2点

1.回答は100%正しいと言いきれない

利用の注意点

GPT-4は2021年9月までのデータで学習されています。なので、最新情報に対応しきれていない回答がいくつかあります。例えば、「日本の総理大臣は誰ですか?」と質問すると、「菅義偉」と回答されます。また、GPT-4は機械学習した情報をもとに回答を生成するので、回答に偏った情報や間違った内容が含まれることがあります。なので、提示された回答の信憑性は慎重に判断するようにしましょう。

2.セキュリティ面に課題がある

GPT-4はセキュリティ面に課題があります。基本的にChatGPTで入力した質問は学習データとして保存・記録されます。そのため、過去に入力した文章が他のユーザーの応答に使用されるケースがあります。ChatGPTは、機密情報や個人情報に関する保証がされていません。なので、重要な情報を入力する際は、細心の注意を払いましょう。

ChatGPTに似た他のサービス4選

現代には、ChatGPT以外にもAIを活用したサービスがたくさん存在します。ここでは、ChatGPTに似た他のサービスについて4点ご紹介します。

1. HIX.AI

強力なオールインワン ChatGPT ウェブライティングアシスタント

HIX.AIは、全てのライティングニーズを満たす、強力なオールインワンAIライティングアシスタントです。コンテンツ作成、書き直す、翻訳の他、AI検出に回避するために、さらに作成されたコンテンツを人間が書かれたように修正します。また、日本語をはじめ50以上の言語を対応し、お好きにGPT-3.5やGPT-4の結果を選択ことができます。

HIX.AIは幅広い機能があります。120以上のAIライティングツールを搭載された「AI Writer」を利用して、ブログ記事のアイデア、書き直す、テキストと動画の要約などが簡単にできます。ChatGPTのようなチャットボット「HIX Chat」を利用して、最新の情報を手に入ります。「HIX Chat」にファイルやURLアップロードして応答も可能です。

さらに、HIX.AIのArticleGPTは、製品レビュー、ハウツーガイド、ニュース記事のような、事実に基づいたSEOフレンドリーな長文コンテンツの生成に優れている。HIX.AIのArticleGPTにはブラウザの拡張機能もついており、ユーザーはAIコンテンツをその場で生成、改良、翻訳、さらにヒューマナイズすることができる。

特徴

  • チャットボットは、DOC/DOCX/PDF/TXTなど様々な形式のファイルを読むことができる。

  • 長文ライターは、ユーザーが提供した信頼できる情報源や参考文献からの情報を使用します。

  • エディターは、文法、剽窃をチェックし、Google Docs、WordPress、Wordなどの主要なワープロアプリへのワンクリックエクスポートをサポートします。

  • オンブランドのコンテンツを一括作成。

  • テキストを選択して校正、翻訳、リライト、ヒューマナイズまで。

  • Eメールの作成と返信が10倍速くなる。

  • ブラウザ拡張機能により、ユーザーは//と入力するだけでAIライティング支援にアクセスできます。

対応OS :Windows・MacOS・iOS・Androidに対応

料金:

  • Free

  • Basic:月額29.99ドル(約4470円)- GPT-4モデル利用可能

  • Pro:月額59.99ドル(約8940円)

  • Ultimate:月額129.99ドル(約19360円)

年間プラン最大33%お得になります

2.BingAI

BingAIチャットシステム(出典|BingAI)

BingAIとは、2023年2月にMicrosoft社がGPT-4をベースに開発したAIです。 Bingに搭載することで利用できます。例えば、小説やライティング、文章の翻訳・要約など幅広い質問に対して的確な回答を返してくれます。

特徴:

  • GPT-4を無料で利用できる

  • 常に最新情報を意識した回答を提示してくれる

  • 回答にデータの引用元がリンク表示されるのでデータの信憑性が高い

対応OS :Windows・MacOS・iOS・Androidに対応

料金:

  • 無料(Microsoftのアカウントに登録する必要がある)

3.NotionAI

NotionAI人工知能

(出典|NotionAI)

NotionAIとは、Notion(※)に搭載された人工知能です。Notion内でのタスク管理やドキュメント作成などで自然言語処理と機械学習技術を活用し、ユーザーのタスクや文書作成をサポートしてくれます。

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※メモやタスク管理、Wiki、データベースなどさまざまな機能を一元管理できるクラウド型の業務効率化ツール

特徴:

  • 関連ページや関連情報も推奨してくれる

  • ページの内容を自動的に解析し、適切なタグを付与してくれる

  • ページ内の文章を自動的に要約・翻訳してくれる

対応OS :Windows・MacOSに対応

料金:

  • メンバー1人あたり月額US$10

(フリープランを含むNotionプランのアドオンとする。プラスプラン、ビジネスプラン、エンタープライズプランを年払いで利用している場合は20%の割引が適用される)

4.Notta

nottaトップページ

(出典:Notta

Nottaとは、日本語・英語など世界58ヶ国語に対応したAIによる音声自動テキスト化サービスです。リアルタイムでの文字起こしのほか、録音や既存音声ファイルの自動文字起こしができます。またYouTubeや録音した講義など、あらゆるWebページから動画や音声を録音し、編集可能なテキストにライブで書き起こすことも可能です。他にも、自分で録音した英語の発音の確認や、気になる海外のYouTube動画の文字起こし、会議の議事録作成、インタビュー・取材の記録などさまざまなシーンで活用できます。さらにNottaで録音された音声は全てSSLとTSLで暗号化され、複数のセーフガードで管理されるので、情報漏洩の防止などセキュリティ面でも安心です。

【Nottaの特徴】

  • 豊富な音声入力オプション(ライブマイク入力や音声ファイルのインポート、ウェブ会議録音、Chromeウェブ録音など)

  • 全面的な文字処理機能(リアルタイム・編集中タグ付けや58言語に対応可能、倍数再生可能、画像追加機能など)

  • 自動的にデータをシンクロできる(パソコンやスマホ、Chromeウェブなどにいつでもどこでも音声とテキストデータ編集可能)

  • 多様な保存・共有方式が魅力的(TXT・DOCX・SRT・PDFでエクスポートできる、リアルタイム文字起こしをリンクでLIVEになる、テキストを直接的に共有できる、音声データのみ保存可能)

  • 強固なセキュリティ対策(SSL通信、国内データセンター、SOC2保証報告書の取得など)

対応OS :Windows・MacOS・iOS・Androidに対応

料金:

  • フリー

  • プレミアム:1,317円 / 月(年払い)

  • ビジネスプラン:2,508円 / 月から

  • エンタープライズ:問い合わせ

AI要約機能の利用方法

NottaのAI要約機能とは、Nottaで文字起こししたテキストをAIが簡単に要約してくれる機能です。ボタンクリックで、AI要約やアクションアイテムが自動的に生成されるので、重要情報の把握や、時間コストの低減、作業効率の向上が期待できます。

1.詳細画面右上の「AI要約を表示」アイコンをクリック

要約を表示

2.「生成」をクリック

生成

3.AI要約やアクションアイテムが自動生成される(文字起こし結果の長さによっては2〜4分ほどかかるケースがある)

3.AI要約

4.AI要約をコピーしたい場合は、右上の「コピー」アイコンから行う

AI要約をコピー

動画のご利用ガイドはこちら:

cta3
いつでも、どこでも音声を文字にする。

Nottaは日本語に特化した国内最先端AI音声文字起こしツールです。

無料ではじめる

GPT-4に関してよくあるご質問

Q:GPT-4は日本語に対応していますか?

GPT-4は日本語に対応しています。また日本語だけでなく、英語、フランス語、ドイツ語、中国語、イタリア語、スワヒリ語などにも対応可能です。

Q:GPT-4の精度はどの程度ですか?

GPT-4の精度は、アメリカの司法試験で上位10%の成績を記録できるレベルです。また、GPT-4は文章だけでなく、写真や画像、図表なども正確に認識することができます。

Q:GPT-4は何年までのデータを学習していますか?

GPT-4の学習データの期間は、2021年9月までです。GPTのパラメータ数は1億1700万、GPT-2では15億、GPT-3では1750億、GPT-4では数千億〜1兆と推測されています(※弊社の独自調査より)。

まとめ:GPT-4を活用して自社の業務を効率化しよう!

今回は、ChatGPTに興味のある方やChatGPTを事業に活用させたい方に向けて、GPT-4の概要やGPT−3.5との違い、基本機能、利用料金、利用方法、利用時の注意点、ChatGPTに似た他のサービスなどについてなどについて解説しました。

GPT-4は、GPT-3やGPT-3.5のモデルに比べて性能や回答精度が大幅に向上し、より実践的なAIツールとして活用できるようになりました。文章の添削や構成、要約だけでなく、画像入力やアイデアの創出、英文翻訳、メルマガ作成などビジネス事業におけるさまざまなシーンで活用できるでしょう。ぜひこの機会にGPT-4を活用し、自社の事業に役立ててみてはいかがでしょうか。

また、GPT-4を活用すると同時に音声認識ソフト「Notta」の併用もご検討ください。NottaにはAIを用いた高精度音声認識エンジンが搭載されているので、日常会話であれば8〜9割認識できます。Nottaを導入すれば面倒な議事録の作成や文章のAI要約・翻訳などが簡単に行えるので、業務の効率化や生産性の向上が期待できます。ぜひこの機会にNottaも導入してみてはいかがでしょうか。

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