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依頼者に代わり行政手続きを行う行政書士は、合格基準が明確でかつ受験資格がないため、一般人でも挑戦しやすい資格です。
しかし予備校や通信講座の費用が高いと感じ、独学で資格取得を目指したいと考える人も多いのではないでしょうか。
挑戦しやすいとは言っても、法律の専門知識を要する資格であるため、自分に合った勉強法を見つけ継続していかなければ、合格は遠のいてしまうでしょう。
本記事では、行政書士の試験や独学のメリット、デメリットなどを丁寧に解説していきます。
自分に合った勉強法を見つけ、資格取得を目指して実践していきましょう。
行政書士は受験資格を必要とせず、どなたでも受験が可能な国家資格です。
試験内容、勉強法などに分けて解説します。
出題範囲は大きく「行政書士の業務に関し必要な法令等」と「行政書士の業務に関連する一般知識等」の2種類に分けられています。
各科目の出題内容は以下のとおりです。
「行政書士の業務に関し必要な法令等」
基礎法学
憲法
行政法(行政手続法、地方自治法、行政不服審査法など)
民法
商法
「行政書士の業務に関連する一般知識等」
政治経済社会
情報通信・個人情報保護
文章理解
行政書士の資格試験には試験科目別の合格基準点が定められており、以下の要件を全て満たす形で得点を取る必要があります。
法令等科目の得点が「122点以上」であること
一般知識等科目の得点が「24点以上」であること
試験全体の得点が「180点以上」であること
行政書士試験合格に必要な勉強時間の目安は500~1,000時間です。これは毎日3時間勉強したとしても5か月~11か月近く、半年~1年はかかる計算です。
人により集中できる時間や勉強の効率などは異なるため、それぞれが自分に見合った勉強法を見つけ、しっかりと学習を継続していく必要があります。
そして行政書士は多くの法律用語を覚えていかなければなりません。
基礎知識にもなる部分ですが、覚えるべき内容はとても多いです。
身につくまで繰り返し覚える必要があるため、オーディオブックを利用した学習法やフラッシュカードを使った覚え方、マインドマップを活用した覚え方など、さまざまな工夫をして学習を継続していく必要があります。
ほかにも、日々の通勤時間を利用して音声を聴きながら覚えるなど、さまざまな場所で学習ができる環境を整えると時間的にも効率よく進められるでしょう。
法律系の資格には「社会保険労務士」や「宅地建物取引士」「司法書士」「税理士」などがあります。以下は各資格試験の合格率です。
資格 | 合格率 |
---|---|
行政書士 | 9〜10%程度 |
社会保険労務士 | 5〜6%程度 |
宅地建物取引士 | 15〜17%程度 |
司法書士 | 4〜5%程度 |
税理士 | 10〜20%程度 |
行政書士の合格率は毎年9~10%程度で推移しており、これら法律系の資格の中でも比較的合格しやすいと言われています。
合格しやすいと言われてはいるものの、出題範囲は広く多くのことを覚えなければならないため、計画的な学習スケジュールを立てて、しっかりと学習を継続して覚えていくことが大切です。
スクールや教材は高いため独学で進めたいと考える人もいるでしょう。
しかし独学にはメリットもあれば、もちろんデメリットもあります。
試験勉強を独学で進めた場合のメリットとデメリットをそれぞれ解説します。
行政書士の試験勉強を独学で進める場合、以下のようなメリットがあります。
費用を削減できる
自由なペース配分で進められる
学習スタイルを選べる
専門の塾や予備校に通わなければ費用を削減できます。数冊の書籍を購入し学習、オンラインで無料利用できる学習サイトを活用、などといった方法で学習していけば少額の出費だけで済みます。
自分の好きな時間に好きなだけ学習ができます。塾や予備校のようにカリキュラム通りに学習を進める必要がないため、わからないところはじっくりと時間をかけて学べます。
塾や予備校は学習期間が決められているため、 講座のカリキュラムに追いついて行かないといけません。そしてすでに理解している内容であっても、その回の講義を飛ばしたりはなかなかできないでしょう。しかし独学であれば理解している部分はサッと終わらせ、分からない部分は時間をかけるなど、自分の学習スタイルで進めていくことができます。
行政書士の試験勉強を独学で進めた際、以下のようなデメリットも発生してしまいます。
自己管理が疎かになると続かない
モチベーションが下がる
情報の取捨選択に時間がかかる
質問や悩みを聞いたりフィードバックを受けられない
独学の場合、自分で学習計画を立て、立てたスケジュールに沿って学習を継続していかなければなりません。自己管理を徹底できなければ、継続した学習ができない可能性も出てきます。
いっしょに切磋琢磨する仲間がいるわけでもなければ、鼓舞してくれる人がいるわけでもありません。そのため、人によってはモチベーションが低下してしまうこともあります。一度下がったモチベーションを上げていくのも大変かもしれません。
塾や予備校であれば、自分たちで調べずとも講師陣が常に試験情報のアップデートなどを行っています。しかし独学であれば自分で調べる必要があるため、学習だけでなく最新情報のリサーチなどにも時間をかける必要があるでしょう。
講師や仲間がいないため、人に聞くことができず、フィードバックを受けることもありません。疑問や困難に直面したときにアドバイスをもらえないため、自己解決に時間をかける必要がでてきます。
効率よく資格勉強をするには、科目別に優先順位をつけたり、空いた時間を有効活用したりするのが大事です。
以下は独学の際にお勧めする学習ポイントです。
行政法と民法の学習に重点を置く
アウトプットを何度も行う
有効活用できる時間を見つける
わかりやすい教材を選ぶ
行政書士は業務上、行政法と民法に触れる機会が多いため、試験においてもこの2点の点数配分は大きいです。行政書士試験の法令等科目にて出題される問題は全46問、うち行政法と民法はそれぞれ22問と11問で計33問、8割を行政法と民法が占めています。そのため、学習スケジュールを立てる際は、この2種に重点を置くように計画するのがお勧めです。
試験範囲の広さもさることながら、試験形式も5肢択一式や多肢選択式、記述式といろいろな種類での回答が求められます。さまざまな回答方式に対応できるように、試験勉強をする際は知識を吸収するインプットだけでなく、実際に問題を解くアウトプットにも多くの時間をかけるのが大きなポイントです。
今ではさまざまな方法で勉強ができます。オーディオブックなどを聴いて勉強する方法もあれば、動画を見ながら勉強する方法もあります。通勤時間やお昼休憩、お皿を洗っているときなど、利用できる時間は日々の生活の中にたくさんあります。このような時間を有効活用してコツコツ勉強を進めていきましょう。
参考書や解説動画など、選べる教材は無数に存在しています。その中から選ぶ際は、解説が詳しく載っている本や、問題が多く掲載されている本を選びましょう。特に過去問や試験に似せた問題を載せている問題集は、アウトプットとしてとても大事です。すでに合格している人がどのような参考書や問題集を使っていたかリサーチして真似るのも効率が良いかもしれません。
AI技術の進歩により、AIに音声データを聞き取らせ、自動的にテキスト化するサービスを提供している企業が増加しています。
講義内容や動画を読み込み自動でテキスト化、好きなときに聞き直せる自分だけの参考書として活用も可能。
しかし、AIの文字起こし精度は100%ではないため、必ず人の手による修正が必要となります。だとしても、文字起こしツールを導入することで全体的な学習効率は上がるため、今後必須となるツールと言っても過言ではありません。
本項では自動文字起こしツール「Notta」を紹介させていただきます。
Nottaは高精度の音声認識とAI要約機能を搭載した文字起こしサービスです。Web版・アプリ版どちらにも対応し、ご自身でお持ちのノートパソコンや携帯電話をそのままデバイスとして使用できます。
Nottaはリアルタイムや音声ファイル、画面録画などさまざまなケースに対応し、テキスト化した文章の修正や録画ファイルの加工まで、自分が望む形式に変更が可能です。
アプリ版を使えばバスや電車の中でも聴くことができ、Web版と互換性もあるためお持ちのデバイスをフル活用できます。
音声認識技術を駆使したツールを、ぜひ一度利用してみてください。
行政書士は独学でも合格が可能な資格ですが、必要とされる勉強時間が500~1,000時間(5か月~11か月)と長いため、長期的な学習スケジュールを立て計画的に学習していく必要があります
行政書士の試験に合格するためには、500~1,000時間(5か月~11か月)の勉強時間が必要だと言われています。半年から1年という長いスパンで学習スケジュールを立てる必要があります。
一般的には法律関係の「基礎法学」を始めに勉強し、憲法・民法・行政法の順に勉強をするのがお勧めです。次に商法や会社法、一般知識等を勉強していきます。特に民法と行政法は点数配分が大きいため、重点的に勉強しておくのをお勧めします。
合格率が10%程度に対して、講座受講者の合格率が50%~60%程度と言われているため、独学で挑む人は少ないかもしれません。
行政書士は合格率が10%程度と難易度が高い資格ではありますが、法律関連の資格の中では比較的合格率が高い試験でもあります。
資格試験合格には多くの学習時間が必要なため、効率よく独学するポイントは事前にしっかりと把握しておきましょう。
独学でも十分合格を目指せるので、独学で進めると決めたのであれば、しっかりと学習スケジュールを立て、毎日継続して学習を続けていけば合格が見えてきます。