近年の技術進化により、AIやOCR(光学文字認識)を活用した「画像・写真の文字起こし」が簡単にできるようになりました。

そのため、画像や写真に含まれる文字をいちいち手作業で書き起こすことなく、正確に素早く文字起こしができるようになりました。

しかし、実際にアプリを利用して画像や写真を文字起こしをしようとしても、

「どんなアプリを利用すればよいのかわからない」

「インストールしてみたけど、アプリの使い方がわからない」

と悩んでしまい、使うのを諦めたという方も少なくありません。

そこで、本記事では画像・写真の文字起こしができるアプリを5つ紹介いたします。

有料から無料のものまで、使い方とともにわかりやすく解説しておりますので、文字起こしアプリの導入を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

画像・写真の文字起こしとは?

画像・写真の文字起こしとは、写真やスキャンした書類、スクリーンショットなどに含まれる文字を認識し、テキストとして抽出することを指します。

画像・写真の文字起こし技術には主にOCR(光学文字認識)が使われ、画像・写真内にある文字の正確な変換が可能です。

この技術を活用することで、紙の資料を素早くデジタル化したり、画像・写真内のテキストを編集・検索したりできるため、業務の大幅な効率化につなげられます。

特に、名刺管理、手書きメモのデータ化、印刷物の電子化など、さまざまなシーンで大きく役立つでしょう。

また、近年ではAIを活用したOCR技術の向上により、さらに高精度な文字認識が実現しているため、多くの企業が注目しており、多種多様な業務に取り入れていくことが予想されます。

【無料あり】画像・写真の文字起こしアプリおすすめ5選!

1

無料で使いたい方に最適|Google ドキュメント

Google ドキュメント

  • 概要

「Google ドキュメント」は、Googleが提供する無料のオンライン文書作成アプリで、画像の文字起こし機能も備えています。

直感的な操作で文書を作成・編集できるだけでなく、クラウド上に自動保存されるため、インターネット環境があればパソコンやスマートフォン、タブレットなど、どのデバイスからでもアクセス可能です。

特に、リアルタイムでの共同編集機能が強みで、複数人が同時に編集しながらコメントを残したり、変更履歴を確認したりすることができます。

また、音声入力やOCR(光学文字認識)機能を活用することで、音声や画像からテキストを抽出でき、手入力の手間を省くことができます。

このような利便性の高さから、ビジネスシーンはもちろん、学習や個人のメモ管理など、幅広い用途で活用されています。

  • 特徴

無料ですべての機能が利用できる

リアルタイム共同編集機能により、ビジネスを円滑に進められる

音声入力やOCR(光学文字認識)機能で素早い文字起こしを実現

  • 料金

無料

  • 画像や写真の文字起こし方法

  1. ステップ 1: ファイルを準備する

    形式: PDF(マルチページ ドキュメント)または写真ファイル(.jpeg、.png、.gif)を変換できます。

    ファイルサイズ: ファイルは 2 MB 以下にします。

    解像度: テキストの高さは 10 ピクセル以上にします。

    向き: ドキュメントは正しい向きにします。画像の向きが正しくない場合は、回転させてから Google ドライブにアップロードします。

    言語: Google ドライブはドキュメントの言語を検出します。対応する言語の説明の詳細

    フォントと文字セット: Arial や Times New Roman などの一般的なフォントを使用します。

    画質: 明るさが均一でコントラストがはっきりしたシャープな画像を使用します。

  2. ステップ 2: ファイルを変換する

    パソコンで Google ドライブにアクセスします。

    ファイルを右クリックします。

    [アプリで開く] 次の操作 [Google ドキュメント] をクリックします。

    画像ファイルは変換されますが、形式は転送されません。

    太字、斜体、フォントサイズ、フォントタイプ、改行は通常保持されます。

    リスト、表、列、脚注、巻末の注などは、検出されない可能性があります。

    引用元:Googleドライブヘルプ「PDF や写真のファイルをテキストに変換する」

  • こんな方におすすめ!

初めて画像・写真の文字起こしをする方

無料で性能が良い文字起こしアプリをお探しの方

参考リンク:「Google ドキュメント」公式ホームページ

2

OneNoteやOneDriveとの連携|Microsoft Lens

Microsoft Lens

  • 概要

「Microsoft Lens」は、Microsoftが提供する無料のドキュメントスキャンアプリです。

本アプリはスマートフォンのカメラを使って紙の書類やホワイトボード、名刺、手書きメモなどをデジタル化し、PDFやWord、Excel、OneNote、OneDriveなどの形式で保存・共有できます。

特にOCR(光学文字認識)機能が強力で、スキャンした画像内の文字を即座にテキストとして抽出し、編集や検索が可能になります。

また、撮影した画像の自動補正機能により、歪みや影を除去し、見やすいデジタルデータに変換することもできます。

そのため、ビジネス文書の管理や名刺の整理、学習ノートのデジタル化など、さまざまな用途で活用されており、仕事や学習の効率化に役立つ便利なツールです。

  • 特徴

強力なOCR(光学文字認識)機能を搭載している

画像を自動補正して、文字や背景の見やすさを調整可能

スキャン時にOneNote、OneDrive、またはローカルデバイスに保存できる

  • 料金

無料

  • 画像や写真の文字起こし方法

  1. モードを選ぶ

    Microsoft Lensを起動したら、画像を最適な状態で取り込むために、まずモード (写真、ドキュメント、ホワイトボード、名刺) を選びます。

    モードを選ぶ

  2. 写真を撮影する

    フラッシュを使うかどうかを選択して、撮影するアイテムが枠線内に収まっていることを確認します。 [カメラ] ボタンを使用して写真を撮影します。 デバイスのローカル ギャラリーから既存の画像をインポートすることもできます。 写真を撮り直す場合は、[ゴミ箱] ボタンのアイコンをタップして削除し、[さらに撮影] ボタンをタップして、表示された画像を再撮影します。 さらに写真を撮影する場合は、[さらに撮影] ボタンをタップします。

    写真を撮影する写真を撮影する

  3. レビューと編集

    画像を保存する前に、画像が目的の外観になるように編集できます。 [トリミング] のアイコンをタップして、画像の不要な部分をトリミングします。 画像にキャプションを追加することもできます。 このキャプションは、OneNoteの代替テキストや OneDriveのファイル タイトルとして使用されます。 画像を編集した後は、一番下の [保存] をタップします。 3 枚以上の画像を撮影すると、Microsoft Lensでは撮影したすべての画像がギャラリーに表示されます。

    レビューと編集

  4. 保存

    編集が完了したら、画像の保存先を選びます。

    写真、ドキュメント、ホワイト ボード モードで撮影すると、画像をWord、PowerPoint、または PDFファイルで OneNoteやOneDriveに保存できます。 ローカル フォト ギャラリーに保存して、タイトルを編集することもできます。

    引用元:Microsoftサポート「Windows 版 Office Lens」

  • こんな方におすすめ!

精度の高い文字起こしができるアプリをお探しの方

OneNoteやOneDriveを頻繁に利用している方

参考リンク:

「Microsoft Lens」Android版ダウンロードページ

「Microsoft Lens」IOS版ダウンロードページ

3

誰でもお手軽に文字起こし|LINE文字認識

LINE文字認識

  • 概要

「LINE文字認識」は、コミュニケーションツールであるLINEに搭載されている機能のひとつで、スクリーンショットや撮影した画像からテキストを抽出し、簡単にコピーや翻訳ができます。

特に、紙の資料や看板の内容を素早くデジタル化したり、外国語のテキストを即座に翻訳したりできるため、日常生活や仕事の効率を向上させる便利なツールとして、多くのユーザーに活用されています。

さらに、手書きの文字認識にも対応しているため、メモやホワイトボードの内容をそのままテキスト化することが可能です。

また、LINEアプリ内で直接利用できるため、追加のアプリをインストールする必要がなく、誰でも手軽に使えるのも大きな魅力です。

お手軽に誰でも利用できるため、導入するまでの敷居が低く、情報の整理や共有、翻訳など、幅広い場面で役立つ機能として注目されています。

  • 特徴

LINEアプリ内で文字起こしができるため、余計なアプリのインストールが不要

手書きの文字でも高精度な文字起こしができる

15ヶ国以上の言語の翻訳ができる

  • 料金

無料

  • 画像や写真の文字起こし方法

  1. 対象の画像を文字認識モードで選択します。

    読み取りたいテキストが含まれている被写体が目の前にある場合、LINEのカメラを起動し、「文字認識」モードに設定して撮影します。
    文字認識

  2. 変換したい文章を指でなぞって選択すると、テキスト化された文章が表示されます。

    テキスト化

  3. テキスト化された文章や翻訳した文章はそのままコピーしたり友だちに転送(シェア)することができます。

    ※トーク内で使用していた場合は、シェアを押すとそのままトークに送れるようになります。

    シェア

    引用元:LINEみんなの使い方ガイド「「文字認識」機能の使い方」

    LINEでは他にも音声から文字起こしをしたり、PCを利用して翻訳したりすることも可能です。より詳細な使い方を知りたいとお考えの方は、以下の記事もご覧ください。

    LINEの「文字起こし」機能とは?「文字認識(OCR)」と「CLOVA Note」について解説」

  4. こんな方におすすめ!

スマホの容量が少ないため、余計なアプリをインストールしたくないと考えている方

LINEを頻繁に利用している方

参考リンク:「LINE」公式ホームページ

4

仕事もプライベートも効率化|Evernote

Evernote

  • 概要

「Evernote」は、メモやアイデアを整理・管理できるクラウド型ノートアプリです。

テキストメモの作成だけでなく、画像、音声、PDF、Webページのクリップなど、多様な形式の情報を一元管理できるのが大きな特徴です。

本アプリは強力な検索機能を備えており、画像で保存したノートの内容だけでなく、手書きのメモや名刺などもOCR機能で簡単に検索できます。

また、タグやフォルダを活用することで資料の整理がしやすくなり、仕事や学習、個人の情報管理に大いに役立ちます。

さらに、タスク管理やリマインダー機能も搭載されており、プロジェクトの進行管理にも活用可能です。

Evernoteは、情報の保存・整理・活用を効率化し、ビジネスや日常生活の生産性向上をサポートするツールとして、多くのユーザーに利用されています。

  • 特徴

さまざまな情報を一元管理できる

PCやスマホ、タブレットに対応しているため、いつでもどこでも利用可能

タスク管理やリマインダー機能など、文字起こし以外にも豊富な機能を搭載

  • 料金

Freeプラン:無料

Personalプラン:1100円/ 月

Professionalプラン:1550円/ 月

Teamsプラン:2100円/ 月

Enterpriseプラン:要お問い合わせ

  • 画像や写真の文字起こし方法

  1. 名刺スキャンでの取り込みは Evernote のスマホアプリを使います。

    カメラを起動して原稿の上にかざすだけで自動撮影されます。

    ビジネス名刺の多くは、特に設定を入れなくても自動的に名刺だと判別し、即座にデータ化されます。

    複数の名刺があるときは、並べて順にかざしていくだけで連続撮影が可能。

  2. その後、必要なものだけを保存することができます。

    名刺を認識しやすくするために、白い名刺は暗い色の背景に、色の濃い名刺は白い色の背景に置くのがポイントです。

    名刺を認識名刺を認識名刺を認識

    引用元:
    Evernote公式ホームページ「Evernoteを使った名刺管理術〜設定から便利な利用方法まで〜」

    「Evernoteで文字起こしする方法は?画像からのテキスト化も解説」

  • こんな方におすすめ!

豊富な機能が備わっている文字起こしアプリをお探しの方

ビジネスやプライベートにかかわらず効率化のためにアプリを導入したいと考えている方

参考リンク:「Evernote」公式ホームページ

5

PDFを素早く文字起こし|Adobe Acrobat Reader

Adobe Acrobat Reader

  • 概要

「Adobe Acrobat Reader」はAdobeが提供する、PDFの閲覧・注釈・署名・文字起こしができるPDFリーダーです。

PDFファイルの表示や検索、拡大・縮小などの基本機能に加え、ハイライトやコメントを追加する注釈機能、電子署名機能を備えており、ビジネスや学習の場面で幅広く活用されています。

また、スマートフォンやタブレットにも対応しており、クラウドストレージと連携することで、デバイス間でPDFをシームレスに管理・閲覧ができます。

さらに、有料版のAdobe Acrobat Proを利用すれば、PDFの編集やWord・Excelなどへの変換、OCR(光学文字認識)によるスキャンデータのテキスト化など、高度な機能も利用可能です。

直感的な操作性と多機能性は文書の閲覧・管理・共有をスムーズにし、ビジネスや学習の効率化に大きく貢献してくれます。

  • 特徴

最新のOCR技術を活用し、日本語や英語をはじめとする多言語の文字認識が可能

PDFのハイライトやコメントの追加機能により、円滑な共同作業ができる

PDF上で直接電子署名を追加できるため、契約書や申請書の処理が効率化できる

  • 料金

Acrobat Readerプラン:無料

Acrobat Standardプラン:1518円/ 月

Acrobat Proプラン:1980円/ 月

Acrobatグループ版プラン:2380円/ 月

  • 画像や写真の文字起こし方法

  1. 【手順1】PDFを開く

    Adobe AcrobatのOCRページの「無料ではじめる」ボタンをクリックし、無料お試しを開始します。

    PDFを開く

    PCのエクスプローラー上で「プログラムから開く」→「Adobe Acrobat」を選択し、文字起こししたいPDFを開きます。

    ※PDFではなく画像から文字起こしをしたい場合も、同じように画像を開きます。

    PDFを開く

  2. 【手順2】「ツール」→「スキャンとOCR」を選択する

    ファイルを開いたら、「ツール」タブから「スキャンとOCR」を開きます。

    スキャンとOCR

    「スキャンとOCR」メニューから、「テキスト認識」→「このファイル内」を選択し、「テキスト認識」ボタンをクリックします。

    テキスト認識

    OCR認識が実行され、テキストが選択・コピーできるようになります。

    テキスト認識

    コピーしたテキストをWordやテキストファイルに貼り付ければ、文字起こしが完了です。

    引用元:Adobe公式ホームページ「PDFや画像の文章を文字起こし(テキスト化)できるツールと手順」

  • こんな方におすすめ!

PDFを業務などで頻繁に利用している方

直感的な操作で文字起こしができるアプリをお探しの方

参考リンク:「Adobe Acrobat Reader」公式ホームページ

音声や動画ファイルの文字起こしには、Nottaが最適!

Notta

「Notta」は言語ごとに最適なAI音声認識エンジンを駆使し、高精度かつ自然な文字起こしや高品質な録画ができる最強の文字起こしツールです。

高性能な文字起こし機能はもちろんのこと、日程調整や画面録画、録音・文字データのオンライン共有機能など、さまざまな機能が備わっています。

文字起こしする際には、難しい操作を覚える必要がなく、直感的な操作のみで扱えるため、初めて文字起こしアプリを導入する方にもおすすめです。

また、「SSL」を用いた暗号化通信技術により強固なセキュリティを実現しており、個人情報や機密情報を扱う業務などでも問題なくご利用いただけます。

PCで利用できるWeb版やスマートフォンで利用できるアプリ版も提供されているため、いつでもどこでも即座に文字起こしができる点が大きな魅力です。

cta3
いつでも、どこでも音声を文字にする。

Nottaは日本語に特化した国内最先端AI音声文字起こしツールです。

無料ではじめる

まとめ:文字起こしアプリを導入して、作業を効率化しましょう!

本記事では、画像の文字起こしの概要から、画像・写真の文字起こしができるアプリを使い方とともにわかりやすく解説してきました。

現在、数多くの文字起こしアプリが提供されていますが、強みや機能はそれぞれ異なります。

文字起こしアプリで何をしたいのか、どんな作業を効率化させたいのかを事前にはっきりとさせておくと、アプリの選定がしやすくなります。

また、無料のアプリもあれば、月額利用料がかかってしまうアプリもあるため、導入前に公式ホームページなどで調べてからご利用を検討されることをおすすめします。

本記事が、文字起こしアプリの選定に役立てれば幸いです。

Notta:音声文字変換

Nottaが選ばれる理由は?

①簡単かつ迅速。最大5時間の音声を数分で文字に変換できます。

②高音質な音声の書き起こし精度は98.86%に達しています。

③国内唯一のZoom/Google Meet/Teams連携で、 社内会議、オンライン授業を文字起こしできます。

decoration
decoration
to top