面接で録音するのは違法？録音のメリットと注意点、おすすめツール

就職活動や転職活動の面接を受ける際に、自分や面接官の音声を録音して振り返りたいと考えたことのある人は多いのではないでしょうか？面接を録音することには、就職活動においてたくさんのメリットがあります。

しかし「面接を録音することは違法？」「面接を録音する際に注意することは？」といった疑問を抱えているかもしれません。この記事では、面接を録音することは違法なのか、そのメリットや注意点について詳しく解説します。

面接を勝手に録音するのは違法？

「面接を録音したいけれど、違法になるのでは？」と不安に感じる方は多いでしょう。結論から言うと、面接で録音することは違法ではありません。さらに、相手に無断で録音することも法律的にはまったく問題ないです。

しかし、録音自体が違法ではないだけで、その後に何かしらのアクションを起こせば違法になる可能性はあります。たとえば、無断で録音した音声をSNSなどに公開した場合は名誉毀損やプライバシーの侵害といった不法行為が成立するかもしれません。

公開した音声によって話した人や企業が特定できる場合や、内容が社会的評価を低下させる場合には特に注意が必要です。

面接で録音する人は増加傾向

面接を録音する人は年々増加しています。この理由は、次の章でも紹介しますが面接を録音することにはたくさんのメリットがあるからです。音声を録音しておくことで、その後に活用できるシーンが多くあります。

また、最近ではボイスレコーダーなどの特別な機器がなくても、使用しているスマートフォンで簡単に録音ができるようになったことも録音する人が増えている理由の一つです。簡単な操作で録音ができ、相手にも気づかれにくいため録音する人は増加傾向にあります。

面接で録音する4つのメリット

では、面接を録音する人は録音した音声をどのように活用しているのでしょうか？4つのメリットについて解説します。

面接の振り返りができる

面接を録音しておくことで、後から聞き返して内容を振り返ることができます。面接官からの質問や自分の回答をすべて記憶するのは不可能なため、記録として残しておけることは非常に便利です。面接は受けて終わりにせず、やりとりで良かった点・悪かった点を振り返って改善していきましょう。今までなぜ不採用になったのかわからなかった場合でも、原因が判明するかもしれません。

次回の面接への対策ができる

面接の振り返りを行うと同時に、次回の面接への対策を行うこともできます。自分の受け答えで良くなかったところを改善したり、面接官からの質問をリストアップして回答を検討し直したりすることも効果的です。俯瞰してみて初めて、自分の口癖や話の長さに気付いて改善できることもあります。音声を聞くことで、実際の面接の雰囲気を感じながらシミュレーションできることもメリットです。

優秀な候補者の考え方を知ることできる

グループ面接やグループディスカッションでは、他の候補者の意見を聞くことができます。これらを録音して後から聞き返せば、優秀な候補者の考え方を参考にして自分の意見をブラッシュアップできるでしょう。自分一人で面接対策を行うよりも、広い視野で物事を考えられるようになるため非常に効果的です。優秀と感じる人の話し方や言葉遣いなどを参考にすることも改善に役立ちます。

ハラスメントの証拠になる

面接を録音しておけば、万が一ハラスメントや圧迫面接を受けた際の証拠になります。「彼氏はいるの？」「子どもを作る予定は？」「君は仕事ができなそうだね」といったセクハラやパワハラを行う企業は残念ながらゼロではありません。また「内定を辞退するなら法的措置をとる」といった脅迫のようなケースも実際に確認されています。

こうした被害を受けても、立場が弱ければ何もできずに就職活動自体が嫌になってしまう人も多いでしょう。しかし録音音声という証拠があれば、しかるべき手段を取ることができます。

面接で録音する際に注意すべきポイント

面接での録音は違法ではなく、メリットも多いです。しかし、実際に録音する際には注意しなければならないポイントもあります。ここでは、面接で録音する際の注意点について解説します。

面接前に録音の確認を取る

面接を無断で録音することは違法ではありません。しかし、無断で録音されることに対して良く思わない人が多いことは事実です。万が一無断で録音をして、面接中にバレてしまった場合、あなたへの印象は悪くなるでしょう。また、「バレたらどうしよう」と不安に思うことで面接に集中できないデメリットもあります。

そのため、録音をしたい場合は面接前に担当者に確認しておくのがおすすめです。当日に確認するのは悪印象を与えかねないため、面接が決まったらなるべく早い段階で確認しておきましょう。了承を得られれば、安心して録音することができます。

無断公開は控える

先に解説したように、録音したデータを無断でSNSなどに公開した場合、名誉毀損やプライバシー侵害などの違法行為として企業から訴えられる可能性があります。軽い気持ちでインターネットに公開すると、多くの人が見られる状態になり悪用される可能性も高いです。不採用どころか、想像もできないような大きなトラブルに発展しかねません。

録音音声は自分だけで使用し、無断公開は基本的に控えるべきです。

データ流出に注意する

自分自身で外部へ公開しないようにしていても、意図せず流出する可能性もあります。たとえばPCやスマホの紛失やハッキングなどにより、悪意のある人間がデータを流出させるかもしれません。企業の情報を含む音声データを保管する際には、セキュリティ対策を万全に行いましょう。

録音以外で行える面接対５つ

面接での録音は効果的な面接対策の1つです。しかし、録音以外にもできる面接対策はたくさんあります。録音にプラスして、次の5つの基本的な面接対策もきちんと準備しておきましょう。

事前準備を徹底する

面接は非常に緊張しやすい空間です。質問に対してその場で考えて最適な回答をするのは非常に難しいため、事前準備を徹底しましょう。

まずは自己分析をしっかりと行い、アピールできるポイントを整理することは基本です。次に求人内容をきちんと確認し、企業のビジョンや応募者に求められる要素を把握します。また、志望動機も重要なポイントです。企業は優秀な人材であるかという点だけでなく、自社で本気で働きたいと思っているか、長く働き続けられるかという点も重視しています。そのため、志望度や熱意を伝えられる志望動機はしっかりと準備しておきましょう。

さらに、企業研究と業界研究をしっかりと行い知識を増やしておくことで、企業へ良い印象を与えることができます。また、企業や業界が自分にマッチしているかどうかも確認できるでしょう。就職活動期間はやることが多く忙しいですが、事前準備は何よりも大切なので優先して行いましょう。

面接練習を繰り返す

面接の場で自信を持って話すには、繰り返し練習することが大切です。頭の中だけでイメージしていても、実際にはうまく話せないことが多いです。できるだけ声に出して、話したいことを話す練習をしましょう。

練習を録音・録画して客観的に確認するのもおすすめです。自分では気付かない口癖や話の長さがわかり、改善することができます。家族や友人に面接官役になってもらい、感想を聞くのも効果的です。

STAR法を活用する

STAR法とは、「Situation（状況）」、「Task（課題）」、「Action（行動）」、「Result（結果）」の頭文字をとった言葉で、この順番で話を展開するテクニックです。具体例が含まれた、簡潔でわかりやすい回答を準備するのに効果的と言われています。

面接では具体的なエピソードを話すことで的確に自分のスキルや経験をアピールすることができます。STAR法を活用して、わかりやすく効果的に面接官へ印象付けましょう。

コミュニケーション能力を磨く

面接では、短い時間で明確に相手へ自分の意思を伝える必要があります。はっきりとわかりやすく話すだけでなく、相手の質問に対して適切な言葉遣いで適切な回答を行わなければなりません。また、話すスキルだけでなく、相手の話をしっかりと聞いて理解する聞き手としてのスキルも求められます。

普段から他人とのコミュニケーションを大切にして、コミュニケーションスキルを向上させることを意識しましょう。

逆質問を準備する

ほとんどの面接では、終盤に候補者からの質問を受け付ける「逆質問」の時間が設けられます。ここで「特にありません」と回答してしまうと、面接官に志望度や熱意が低いという印象を与えかねません。面接官はきちんと準備してきたかも見ているため、面接前にいくつか逆質問を準備しておきましょう。

「入社までに学んでおくべきことはありますか？」「御社で活躍されている方の共通点はありますか？」など、入社意欲の高さを伝えられる質問がおすすめです。

面接の練習に録音は効果的なAIアシスタント「Notta」

AIアシスタント「Notta」は、面接の内容を振り返って対策を行う際に非常に便利なツールです。録音した音声を自動でテキスト化してくれるため、音声を聞きながら手動で文字起こしする時間と手間を節約できます。

AIによって話者の区別もできるため、面接官と自分の回答がわかりやすく、すぐに振り返りと対策ができます。また、オンライン面接であれば相手に許可を得てミーティングにNottaを参加させ、リアルタイムでテキスト化することも可能です。

忙しい就職活動中でも、Nottaを活用すれば文字起こしをすべて任せることができます。録音した面接音声をより効率的に活用したい方は、ぜひNottaの利用を検討してみてください。

まとめ：面接を録音して、効率的に面接対策をしよう

スマホで簡単に録音ができるようになってから、面接を録音する人が増えています。面接を録音すること自体は違法ではなく、無断で録音することも問題ありません。面接を録音することで振り返りや次回への対策ができたり、ハラスメントの証拠にできたりなど、たくさんのメリットがあります。しかし無断で外部へ公開したり、録音がバレたりした際にはトラブルに発展しかねないため、今回紹介した注意点は必ず守るようにしましょう。

また、より効率的に面接の録音音声を活用したい場合は、AIアシスタント「Notta」の利用がおすすめです。スムーズかつ正確に音声をテキスト化するため、忙しい就職活動中の大きな助けになります。ぜひNottaを一度試してみてください。