2023年卒の内定者の内、OB・OG訪問を実施する方は、約1割で少数なのがわかります。しかし、実施した方の約9割が「実施して参考になった」と回答しています。入社後のイメージができ、スムーズに就活準備ができたという方が多いです。
しかし、実際にOB・OG訪問をおこなう場合、「どのような質問が分からず、深い情報を引き出せないのでは?」という不安と疑問が残ります。そこで今回は、企業や業界について深く理解するための質問例やNG質問、注意点などを解説。
記事では、面接やエントリーシートで他の就活生と差別化できる情報を得たい方は、OB・OG訪問を有意義な時間にするためのツールなども紹介します。ぜひ参考にして就活を優位に進めてください。
OB・OG訪問質問とは?
OB・OG訪問での質問とは、現役の社員や先輩たちに企業や業界について直接聞き、選考対策やキャリア形成に役立てるためのものです。質問を通じて、企業や職種の適性を確かめたり、志望動機をより具体的にする役割も果たします。
質問の目的は、企業の実態や雰囲気を知るだけでなく、入社後のギャップを減らし、志望度の高さのアピールにあります。たとえば、「業務内容の具体的なエピソード」や「職場の雰囲気」「キャリアアップの実例」などを聞くと、ネットや公式情報では分からない本音を理解できます。
そのため、適切な質問を準備しておくと、訪問時間を有意義なものにできます。良い質問を準備すると、相手からの信頼を得られるだけでなく、自身の就職活動の自信になります。
OB訪問の最適な質問数はいくつ?
OB訪問では、限られた時間内で無理なく質問を進めるため、5〜10個程度の質問を用意するのが最適です。質問が多すぎると、時間配分を乱し、深い情報を得られない場合があります。
たとえば、1時間の訪問であれば、10個の質問を準備しつつ、会話の流れに応じて柔軟に対応するのが理想です。
最初に優先順位の高い質問から考えておくと、質問数を絞りやすくなります。業務内容や社内の雰囲気を聞き、後半でキャリア観や福利厚生など具体的なテーマに踏み込むと、聞きたい内容をスムーズに理解できます。
OB・OG訪問質問の重要性
OB・OG訪問での質問は、面接や選考対策に直結する重要な要素です。具体的な質問を通じて得られる情報は、志望動機や自己PRに説得力を持たせられます。「なぜこの企業を選んだのか」という質問の裏には、企業ならではの文化や働き方を理解し、自分の価値観と結びつけるのが重要です。
たとえば、「業務内容のやりがいや大変さ」「職場の雰囲気」などを聞くと、公式情報だけでは得られない深い知識が得られます。また、その情報を具体的なエピソードとして面接で語ると、他の候補者との差別化が図れます。
質問を通じて相手の信頼を得ると、「入社後も積極的に学び成長する人材」として評価される可能性も高まります。選考突破に向けた準備として極めて重要な役割を果たすため、質問を考える段階から「選考にどう活かすか」意識が必要です。
OB・OG訪問リスト100選を紹介
業務内容についての質問は、仕事の具体的なイメージを持つために欠かせません。実際の業務内容を詳しく聞くと、自分がその仕事をこなせるか、楽しめるかを判断できます。たとえば、一日の流れや難しい業務への対応方法を尋ねると良いでしょう。
質問例職種についての質問は、職種特有の特徴や自分の適性を理解するのに役立ちます。それぞれの職種に求められるスキルやキャリアパスを知ると、就職後のイメージが湧きやすくなります。
質問例他の職種と大きく異なる点は何ですか?
同じ職種でキャリアを積む人の特徴は?
どのような経緯でこの職種を選ばれたのですか?
初心者がつまずきやすいポイントはどこですか?
専門知識を学ぶのにおすすめの方法は?
この職種の強みを活かせる業界はどこですか?
他の職種との連携はどのように行いますか?
この職種で働く中での最も重要な責任は何ですか?
今後のキャリアパスの可能性は?
他の職種からの転職例はありますか?
この職種で評価されるために重要なポイントは?
新卒で配属されることは多いですか?
将来的に海外で働くチャンスはありますか?
必須の資格やスキルはありますか?
この職種で感じる一番の達成感は?
職場環境についての質問は、実際の働きやすさを把握するための基本です。オフィスの雰囲気や同僚との関係性について尋ねると、働きやすい環境かどうかを見極められます。
質問例チームの雰囲気を教えてください。
オフィス内での服装規定はありますか?
新人への教育制度について教えてください。
残業が発生する頻度はどのくらいですか?
社内でのコミュニケーション方法は?
リモートワークの実施状況は?
上司との距離感はどのような感じですか?
社員同士のイベントや交流はありますか?
仕事中の雑談の雰囲気はどうですか?
チーム間の競争はどれくらいありますか?
ランチ休憩の過ごし方を教えてください。
職場の平均年齢はどのくらいですか?
異動の頻度はどれくらいですか?
社内での新人とベテランの関係性は?
企業カルチャーについての質問は、会社の価値観や働き方を知るために必要です。社員が大切にしている考え方や雰囲気を知ると、自分に合った会社かを見極められます。
質問例キャリア観や将来性に関する質問は、自分の将来像を描きながら、企業での成長可能性を知るために役立ちます。企業内でどのようなキャリアが積めるのか、また業界全体の将来性を聞くと、より具体的なイメージを持てます。
質問例キャリアアップのために重視されるスキルは何ですか?
10年後の業界の姿をどのように予測していますか?
現在の職場でのキャリアパスを教えてください。
他部署への異動はどれくらい可能性がありますか?
リーダーや管理職への昇進に必要な条件は?
社内での転職例や異動の頻度はどれくらいですか?
海外勤務の可能性はありますか?
中途採用と新卒採用のキャリアの違いは?
会社が求める「理想の社員像」とは何ですか?
将来的に新規事業に関わるチャンスはありますか?
業界内での競争環境をどのように捉えていますか?
キャリア形成のためにおすすめの社内制度は?
社内でキャリア支援の仕組みはどのように整っていますか?
自分のキャリア観と企業文化の一致をどう評価していますか?
福利厚生・ワークライフバランスについての質問リスト14個
福利厚生やワークライフバランスは、仕事を長く続けるために必要です。会社が提供する制度や働きやすい環境について確認すると、自分の生活に合った職場かどうかが分かります。
質問例リモートワークはどれくらい活用されていますか?
育休や産休の取得率を教えてください。
有給休暇の消化率はどの程度ですか?
残業時間の平均はどれくらいですか?
フレックスタイム制度はありますか?
健康診断やメンタルケアのサポートは充実していますか?
社内で利用が可能な施設やサービスは何がありますか?
家賃補助や交通費支給の制度はありますか?
仕事とプライベートを両立するための取り組みは?
ワークライフバランスを推進する具体的な事例は?
部署によって残業や働き方の差はありますか?
退職金や年金制度について教えてください。
社内でのキャリアサポート制度は利用しやすいですか?
福利厚生の中で社員から特に好評な制度は?
選考や入社後のイメージに関する質問は、選考対策に直結し、自分がその企業で働く具体的な姿を想像する助けになります。面接で高評価を得るためのポイントや、入社後に必要なスキルを聞いておくと良いでしょう。
質問例面接で特に重視されるポイントは何ですか?
エントリーシートでアピールすべき点を教えてください。
入社後の研修内容を具体的に教えてください。
入社後の最初の1年で期待されることは何ですか?
選考で避けるべきミスや失敗例はありますか?
面接で「受けが良い」志望動機の例はありますか?
入社前に学んでおくべきスキルや知識は?
配属の決め方はどのように行われていますか?
入社後の最初のプロジェクトでのエピソードを教えてください。
新人として活躍するための心構えは?
先輩社員として期待する新人像とは?
社内での成長スピードはどれくらいですか?
内定者研修やオリエンテーションの内容を教えてください。
選考後のフォローアップのサポート体制は?
OB・OG訪問のNG質問4つ
OB・OG訪問でのNG質問は、相手に失礼になったり、自分の印象を悪くする可能性があります。NG質問を避けることは、就職活動を優位に進めるために重要です。NG質問を避けるためには、事前に質問リストを作り、内容を確認するのが効果的です。
訪問の目的を明確にし、相手にとっても話しやすいテーマを選び、より有意義な対話にしましょう。そのためにも、以下の内容を参考にNG質問かどうか判断しておいてください。
1.調べれば分かる質問
調べればすぐに答えが出てきてしまう質問はNGです。たとえば、企業の基本情報や業界での立ち位置など、公式ウェブサイトやパンフレットで確認できる内容を尋ねると、準備不足とみなされてしまいます。事前に下調べを徹底するのが必要です。
2.プライベートすぎる質問
「プライベートすぎる質問」も避けましょう。たとえば、「年収はいくらですか?」や「上司の性格はどうですか?」といった質問は、相手に不快感を与える可能性があります。個人的な領域に踏み込みすぎないように注意しましょう。
3.ネガティブな質問
ネガティブな質問は相手が解答に困るため、NGです。たとえば、「仕事がつまらないと思ったことはありますか?」や「辞めたくなるような瞬間は?」といった質問は、相手を困らせるだけでなく、あなたの印象も悪くします。ポジティブな方向で話を進めることを心掛けましょう。
4.曖昧で目的が不明な質問
曖昧で目的が不明な質問は、たとえば、「この会社は良い会社ですか?」や「働きやすいですか?」といった漠然とした質問は、相手に答えにくさを感じさせます。具体的で明確な質問の準備が重要です。
OB・OG訪問の注意点4つ
OB・OG訪問を成功させるためには、注意点を押さえておくことが大切です。事前準備から訪問後のフォローアップまで、細部に気を配ることで相手に良い印象を与えられます。注意点を実践すると、OB・OG訪問をより有意義なものにし、選考対策に役立てられます。準備とマナーを徹底し、充実した訪問を目指しましょう。
1.質問リストを事前に共有する
まず「質問リストを事前に共有する」があげられます。質問リストを共有すると、相手が内容を把握しやすくなり、スムーズな対話が可能です。また、質問が相手にとって適切かどうかも確認できます。
2.時間厳守する
時間厳守も重要です。訪問当日は、約束の10分前に到着することを目標に動きましょう。遅刻は相手に失礼であるだけでなく、社会人としての信用を失う可能性があります。交通状況や時間の余裕を考慮して行動しましょう。
3.傾聴の姿勢で自然な会話をする
訪問中は「傾聴の姿勢」を大切にしましょう。一方的に質問するのではなく、相手の話に耳を傾け、興味を持って受け答えすると、自然な会話が生まれます。また、メモを取ると、後から内容を振り返りやすくなります。
4.訪問後はお礼メールを送る
訪問後の注意点としては、お礼メールを送る必要があります。訪問の感謝を伝えると、相手に好印象を与え、今後の関係を築くきっかけになります。具体的に役立った内容を添えて感謝を述べると、より効果的です。
OB・OG訪問を効果的にするその他のTips
![notta-homepage-2024 Nottaのホームページ](https://www.notta.ai/pictures/notta-homepage-2024.png)
OB・OG訪問をさらに効果的にするためには、最新のツールや方法の活用が鍵です。たとえば、訪問中の会話を効率的に記録し、後から活用するためにAI文字起こしツールを取り入れる方法があります。
音声のAI文字起こしツールであるNottaは、会話を自動で文字起こしし、重要なポイントを要約してくれるため便利です。1時間の会話でも、わずか数分で文字データとして保存できるため、記録の手間を大幅に削減できます。複数の言語に対応しているので、海外企業やバイリンガルの先輩との訪問にも対応できます。
たとえば、訪問後に「どの部分が選考対策に役立つのか」を振り返る際、Nottaで文字起こしデータを検索しながら重要ポイントを再確認できます。そのため、会話を細部まで活かした志望動機や自己PRの作成がスムーズです。
OB・OG訪問は準備や振り返りに時間がかかるものですが、ツールを活用すると必要な情報を効率良くまとめられます。こうした便利なツールを上手に使い、訪問を有意義なものにしましょう。
まとめ
OB・OG訪問は、企業や業界の理解を深め、選考対策に役立てるための重要なステップです。事前準備をし、有意義な質問を用意すると、志望動機や自己PRに具体性を持たせられます。
事前に質問リストを作成し、調べれば分かる内容や失礼に当たる質問を避けるのが大切です。
また、AI文字起こしツールなどを活用すれば、訪問中の会話を効率的に記録し、後から振り返りやすくなります。たとえば、Nottaのようなツールを使えば、訪問後の情報整理が簡単になり、準備や復習にかかる手間を省けます。
さらに、訪問後にはお礼メールを送るなど、フォローアップも忘れないようにしましょう。細かな一手間が信頼を築き、選考を有利に進めるきっかけになります。ぜひ記事を参考にしながら、しっかりと準備を整え、自信を持ってOB・OG訪問に臨んでください。
![Notta:音声文字変換 Notta:音声文字変換]()
Nottaが選ばれる理由は?
①簡単かつ迅速。最大5時間の音声を数分で文字に変換できます。
②高音質な音声の書き起こし精度は98.86%に達しています。
③国内唯一のZoom/Google Meet/Teams連携で、 社内会議、オンライン授業を文字起こしできます。