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「オンラインインターンシップって何?服装は?自分だけ浮きたくない…」
オンラインインターンシップは、オンラインで実施されるインターンシップのこと。就職みらい研究所の『就職白書2023 データ集』によると、2023年卒の学生の41.4%がインターンシップに参加した企業に就職予定と回答しているように、今やインターンは就職活動に欠かせないプロセスとなっています。
本記事では、オンラインインターンシップに参加予定の方に向けて、オンラインインターンシップの基礎知識やオンラインだからこそ留意したいポイントを解説します。
オンラインインターンシップとは文字通りオンラインで行われるインターンシップ(学生のための就業体験プログラム)のこと。オンラインインターンシップは主に大学2〜3年生を対象としていますが、最近は学年不問のものも増えており、1年生から参加できるものも。開催時期は学校が夏季休暇に入る8月に行われるプログラムが多いですが、冬季休暇中に行われる「ウィンターインターン」もあります。
オンラインインターンシップには給料が支払われる有給インターンと、給料が支払われない無給インターンがあります。有給インターンの場合は会社の利益につながる労務に従事することが目的となるため、実践的な活動が多くなるでしょう。一方無休インターンの場合は企業のPRや学生の囲い込みが目的となるため、企業説明やセミナーのようなものが多くなります。
ちなみにとある調査によると、インターンシップの期間は「1日」が41.7%と最も多くなっていました。
(表 : 筆者作成 参考 : 就職みらい研究所の『就職白書2023 データ集』)
具体的な内容は企業によって異なりますが、例えば1Dayタイプのオンラインインターンシップの場合、下記のようなスケジュールが一般的です。
会社説明
個人ワーク(もしくはグループワーク)
質疑応答
採用情報説明
特に長期間のオンラインインターンシップでは、課題を解決するスキルや取り組み方が選考材料となる可能性も。長期インターンは短期インターンよりも「企業が即戦力となる人材を確保する」という目的が強いためです。
インターンシップは、ビジネスパーソンとしての実践練習を積むための貴重な場です。ぜひまずは基礎知識をしっかり確認し、体験価値を高めていきましょう。
インターンシップは従来、参加者が企業に赴いて行われるのが一般的でしたが、2020年の新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけにオンラインで行われるインターンシップが広まっていきました。株式会社ヒューマネージが2020年に行った調査でも、7割の企業がオンラインインターンシップを導入していると回答しています。
また、株式会社ヒューマネージが2022年3月卒予定の大学生、大学院生を対象に、オンラインインターンシップの地域別本エントリー率を調べた調査によると、北海道地方や東北地方など三大都市圏以外のエリアで特に数字の伸びが大きいという結果が出ています。
(表 : 筆者作成 参考 : 株式会社ヒューマネージ PR TIMES)
このように、インターネット環境さえあれば場所を問わず参加できるオンラインインターンシップは、特に地方に住んでいる学生のインターンシップへの参加を推し進めたといえるでしょう。
業界や企業によって異なりますが、基本的にはブラックや暗めのネイビーなどのスーツで参加しましょう。ボトムスが映り込むことはほとんどありませんが、きちんと上下統一感のある服装をしてください。「私服OK」と書かれている場合は、スーツスタイルをカジュアルダウンさせたオフィスカジュアルな服装で構いません。
オンラインインターンシップに参加する服装は、オフラインでのインターンシップよりも気を配る必要があります。なぜなら、オンラインは対面よりも見える範囲が少なくなるため、見える部分で対面よりも気を使い、意欲や社会人としてのマナーをアピールする必要があるからです。
黒または黒に近い茶色が好ましいです。髪色は身だしなみの一部と捉えられるため、清潔感を与える髪色にしましょう。
長期インターンシップの内定率は全体の10%程度といわれています。オンラインインターンシップに参加する機会を得たら内容を事前に把握し、少しでも多くの知識やスキルを共有できるようにしましょう。ちなみにインターンシップの内容は、募集要項で事前に確認できます。
グループワークは、多くのオンラインインターンシップで取り入れられています。内容は、少人数のグループに分かれてアクティビティを行ったり、現役社員を交えて座談会を行ったりとさまざま。ZOOMやWebexのブレークアウト機能を使って、与えられた課題に取り組んだりビジネスマインドの学習会をしたりすることもあります。
オフィスの様子や工場の見学が行われる場合も。社内や工場の見学というのは、企業側にとってもコストを削減しながら効率的に自社をアピールできるため、よく取り入れられています。見学は社員との座談会がセットで行われることもあり、実務について詳しく知りたい方に最適です。
Web会議ツールには遠隔操作機能が搭載されています。この機能を活用して、会議に参加する、必要な書類を社員と一緒に作成する、などの実務もオンラインインターンシップの内容の一つ。社員と接する際は、オンラインでは対面よりも相槌やジェスチャーを意識し、誤解を招かないコミュニケーションを心がけましょう。
1日や1週間など短期間のオンラインインターンシップでは、講義やセミナーが行われることが多いです。業界の状況や入社後の業務内容などが行われ、中には少人数のグループセミナーが行われる場合もあります。
社員との交流の場は、業務内容やキャリアプラン、社内の雰囲気など気になることを直接質問できる貴重な機会です。オンラインの場合はネットワークの関係でタイムラグが生じることもありますので、質問する際はゆっくりはっきり話すようにしましょう。
一般的な大学生が就活を始めるのは、3年生の5月頃。一方、オンラインインターンシップは学年不問であれば1年生から参加できるため、他の就活生よりも早いスタートダッシュを切ることができます。
オンラインインターンシップは自宅から参加できますので、複数のインターンシップを並行して行いやすくなり、企業研究が効率的に行えます。地方在住で首都圏の企業に就職したい方も、首都圏の大学に在籍しているけれど卒業後は地元に帰って就職したいという方も、遠方のインターンシップに参加しやすくなります。
移動時間や現場での待機時間をカットできますので、その分複数の業界や企業のインターンシップに参加でき、比較対象を増やせるでしょう。インターンは学生が正社員としての業務を体験できる貴重な機会。表面的な部分だけでなくより深い部分で企業研究が行えるでしょう。
オンラインインターンシップの広がりと共に、選考フロー全体をオンライン化する企業も増えており、オンライン面接も今や一般的になりつつあります。カメラ写りや表情、ジェスチャー、Web会議ツールを使いこなすスキルなど、オンラインならではのポイントにインターンシップで慣れておけば、いざオンライン面接に臨むときの助けとなるでしょう。
グループワークでの様子によっては、事実上内定につながるケースもあります。内定までは行かなくとも、選考フローの一部が免除されるという可能性も。近年、インターンシップ経験者が就職活動で優遇されるという動きも出ています。
オンラインインターンシップは企業にとっても採用コストを削減できるというメリットがあるため、今後も重要視されていく可能性はあるでしょう。
ここでは、具体的なインターンシップの事例を国内と海外に分けて紹介します。オンラインに限定していませんが、これからインターンに参加する方は参考にしてみてください。
*すでに募集が終了している場合があります。ご了承ください。
IT企業サイバーエージェントでは、全職種向け 実践就業型インターンシップを開催しており、オンラインでの参加も可能です。実務経験をする就業型インターンシップで、遠方に住む参加者には交通費、宿泊施設が支給されます。
参考 : サイバーエージェント公式サイト
株式会社北海道日本ハムファイターズでは、オンラインで参加できる6ヶ月の長期インターンシップを募集しています。実際のプロジェクトにアシスタントとして入ったり、案件を担当したり、実務に限りなく近い経験ができます。
参考 : PROJECT INDEX
行政がオンラインインターンシップを行っている場合もあります。山形県鶴岡市商工観光部商工課では、5日間のオンラインインターンを開催しています。企業訪問では、オフィスツアーや社長へのインタビューが行われるとのことです。
参考 : PROJECT INDEX
グローバルIT企業であるIBMでは、IBM Japanで勤務するポジションのためのインターンを募集しています。有給インターンで、博士なら日給16,900円が支給されます。
参考 : Linked in [AD-DTF] Research Tokyo Student Intern(Intern_TRL)【IBM Japan】
また、国際連合食糧農業機関(FAO)でも3〜11ヶ月の長期インターンを募集しています。英語、フランス語、スペイン語、アラビア語、中国語、ロシア語のうち少なくとも1つの実用的な知識があることが条件となっていますが、オンラインでの応募が可能です。
参考 : The Food and Agriculture Organization of the United Nations/Employment at FAO
さらに、世界最大の家具量販店であるIKEAでも、マーケティングやインテリアデザインを学べるインターンシップを提供しています。どのレベルの高等教育でも応募でき、実習プログラム全体に専念できる学生が優先されるとされています。
参考 : IKEA Internship Summer Program
オンラインでは、オフラインよりも雰囲気やちょっとした感情の動きなど感覚的な部分が伝わりづらくなります。インターンシップへの意欲や積極性などが伝わらないと、相手にマイナスの印象を与えてしまう可能性も。ここでは、オンラインインターンシップでコミュニケーションを適切に図るための注意点を3つ解説します。
実際にどのように映るのか
部屋の明るさはどれくらいに設定したらよいのか
逆光で顔が見えなくならないか
カメラの位置や明るさは事前に必ずチェックしましょう。カメラは内蔵のカメラでも外付けのWebカメラでも構いません。特にオンラインでは表情が暗く見えがちなので、目線や表情がどのように映るのかも確認しておきましょう。
また、オンラインではどうしても画面越しに相手の目を見てしまいがちですが、相手と目線を合わせたいのであれば、画面ではなくカメラを見た方が印象が良くなります。
背景は基本的に白系が好ましいです。生活感のある家具や家電が映り込まないよう注意しましょう。また、背景と服装が同系色だと、輪郭がぼやけてしまい映りが悪くなってしまいます。服装と背景のコントラストも、オンラインインターンシップ開始前に確認してください。
ZOOMやMicrosoft Teams、Google Meet、Webexなど、Web会議ツールの機能はそれぞれ異なります。周辺機器をしっかり用意し、チャットの送り方、画面共有方法、挙手機能の確認など、使用するWeb会議ツールの使い方は事前に確認しておきましょう。
特に参加者が大勢いる場合は、チャットを使って質問したり発言したりする機会が多くなります。また、万が一の通信トラブルに備えて、会社の連絡先を控えておくことも大切です。
Nottaは、最新AIを搭載した文字起こしアプリです。ZOOMやMicrosoft Teams、Google Meet、WebexといったWeb会議ツールと連携して会議音声を自動で文字起こしできます。GoogleカレンダーやOutlookカレンダーとも連携も可能です。
オンラインインターンシップでWeb会議ツールの音声をテキスト化すれば、重要な知識やヒントを見逃すこともありません。文字起こし精度は97%と非常に高いので、インターンシップの資料としても活用できるでしょう。
方法もシンプル。トップ画面の「Web会議の文字起こし」をクリックしてWeb会議のリンクを共有するだけで文字起こしができます。
文字起こしと一緒に音声の録音もできますので、オンラインインターンシップにおける認識の違いを減らしたい方、ワークショップの課題に効率的に取り組みたい方はぜひ試してみてください。
*Web会議を録音する際は必ず企業や参加者に許可を取ってから行うようにしましょう。
Nottaは日本語に特化した国内最先端AI音声文字起こしツールです。
1日開催のオンラインインターンシップの場合は、2〜3時間が平均的です。3日〜1ヶ月の長期オンラインインターンシップでは「1日8時間×日数」が一般的です。企業によっては、規定時間を超えて行うケースや、休日に行うケースもあります。
開始時間の1〜2分前に待機していれば問題ありません。もちろん遅刻は厳禁ですので、準備万端の状態で待機しましょう。ただ、あまり早すぎるとWeb会議に入室できないこともあります。
対面の場合Webの場合よりも得られる情報量は多くなるでしょう。近場で行われている、志望度が高い、といった場合は対面をおすすめします。一方、遠方からインターンシップに参加する場合、ホテル代や交通費など費用がかさむことも。数日インターンシップに参加するのであれば、アルバイトを休まなければいけないこともあるでしょう。コスパ・タイパを重視したいのであれば、Webがおすすめです。
下記テンプレートを使用しましょう。
【件名】インターンシップのお礼(〇〇大学・〇〇)
【本文】
〇〇株式会社 〇〇部〇〇課 〇〇様
お世話になっております。〇〇大学の〇〇です。
<オンラインインターンシップのお礼>
<オンラインインターンシップで学んだこと>
<今後について(例 : 貴社が求める人材になれるよう努力していきたい)>
末筆ながら貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
オンラインだと実際の雰囲気がつかみにくい
インターンと言いつつ会社説明会と同じ
オンラインインターンに慣れていないので目が疲れる
SNSでは上記のようなオンラインインターンシップの感想が見られました。対面式よりも得られる情報が少なく、選考に影響しない場合は「意味がない」との感想を持つ人も多いようです。
一方、マイナビ2022年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査によると、「インターンシップに参加して良いギャップを感じた」という回答が33.5%となっています。
(引用 : マイナビ2022年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査)
オンラインならではの難しさもあると思いますが、良いギャップが発見できる可能性もあるでしょう。
オンラインインターンシップを探すには、専門のサービスを利用するのが効果的です。
「ココシロインターン」は長期インターンや有給インターンの検索に特化しており、大手企業からベンチャー企業まで幅広い選択肢を提供しています。また、内定までの選考サポートや就職活動に関する相談も行っているので、キャリアアドバイザーに気軽に相談してみてください。
オンラインインターンシップとはオンラインでどこに住んでいても参加ができるインターンシップです。対面の場合は参加人数が制限されることがありますが、オンラインの場合は参加人数の制限が取り除かれることもあります。オンラインインターンシップの内容は、実際の業務を体験するプログラムや、参加者と社員の交流を深めるレクリエーションなどさまざま。オンラインインターンシップに参加することで業務の難易度を判断したり、仕事に適性があるかどうか見極めたりできます。ぜひ本記事を参考に、就活の可能性を広げ、未来をより良く変えるような会社を見つけてみてください。