営業職がきつい・やめとけといわれる理由！楽しすぎなのは向いている人だけ？　

「ノルマも辛いし、汗水垂らして必死に働くっていう風潮が強いし、営業ってきつい…」本記事は、そんな沈んだ気持ちを抱いている営業職の方のためのものです。営業とは自社製品やサービスを売る仕事。会社の利益に直接関与するポジションであるため、失敗が許されずプレッシャーも大きいでしょう。営業には具体的なノルマが課せられている場合も多く「きつい」と感じる人も多いです。今回は営業職がなぜ「きつい」「やめとけ」と言われるのかその理由を見ていきましょう。

「営業職はきつい」と感じる表面的な理由3選

女の転職typeが2021年に行ったWeb調査によると、約7割の人が「営業職にはなりたくない」と答えたそう。「ノルマがきつそう」「精神的にきつそう」など「きつい」というイメージが定着している営業職。

ここでは「営業職はきつい」と感じる表面的な理由を3つ解説します。

• 常に結果を求められストレスが溜まるから

• 残業が当たり前で労働時間が長いから

• 営業先に冷たい態度を取られることがあるから

常に結果を求められストレスが溜まるから

営業職にはノルマが課せられていることがほとんどです。自社製品を売り込めるかどうかに会社の売り上げが委ねられているため、まるで会社の明暗を背負っているかのようなプレッシャーを感じることがあります。「営業の本質はものを売ることではなく、顧客にソリューションを与えること」と頭ではわかっていても、会社からは売ることを求められストレスを抱える人も少なくありません。

生産性があまり求められず労働時間が長いから

マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン「日本の営業生産性はなぜ低いのか」によると、日本の営業担当者は業務の55％を顧客への提案準備に取られており、電気・機械、オフィス機器などほとんどの分野で投資利益率（生産性）がグローバル水準を下回っています。「いかに苦労して頑張ったのか」が評価される風潮がまだ強く残っているため、どうしても労働時間が長くなりがちになります。

営業先に冷たい態度を取られることがあるから

時には営業先の顧客に冷たい態度を取られることもあるでしょう。これは顧客の悩みを解決できる商品のベネフィットと商品価格に乖離がある場合に起こり得ます。顧客が商品価値を感じていないのに営業担当者が無理やり売ろうとしている…こんなとき顧客はイライラし、その感情を営業担当者にぶつけてくるのです。

「営業職はきつい」と感じる本質的な理由3選

営業がきついと感じる本質的な理由を一言でいえば「営業の仕事が好き、楽しいと思えない」ということです。下記3つの本質的な理由に当てはまる場合は、転職を検討してもよいでしょう。

• 自社商品を心から良いと思えないから

• 契約がなかなか取れないから

• 職場の人間関係に安心感を感じないから

自社商品を心から良いと思えないから

自分が良いと思えない商品を人に勧めて買ってもらうというのは、非常に精神的負担が大きい行為です。ノルマが未達成だと上司に叱責されてしまったり、周りの目が気になったり、自分の仕事に自信が持てなくなってしまったりして、「きつい」と感じる原因になります。

契約がなかなか取れないから

契約が取れないことは精神的な負担につながります。契約という成果が達成できないと自信が失われネガティブな感情が生まれやすくなるからです。自信が持てないと次第に営業に対する恐怖心が生まれ「きつい」と感じる気持ちが強くなります。

職場の人間関係に安心感を感じないから

上司や同僚、スタッフなどとの人間関係がギクシャクしていると、精神的に辛くなります。それだけでなく、職場の人間関係は営業成績にも影響を及ぼす可能性も。職場の生産性向上について行われた有名な実験に「ホーソン実験」があります。ホーソン実験の「バンク配線実験」では、組織の人間関係が生産性に影響を及ぼすことが判明しました。職場で良好な人間関係を築けないということは、精神的にきついだけでなく、業務にも影響を及ぼします。

営業職がきつい場合の対処法5選

営業職がきつい、辞めたいと感じたときにやってはいけないのは、売れる顧客ではなく話しやすい顧客に時間を割いたり、論理性を無視して感覚で行動したりしてしまうこと。ここでは、営業職がきついと感じたときに試したい5つの対処法を解説します。

• 残業時間を減らす工夫をしよう

• 営業のノウハウをもう一度見直そう

• 自分を客観的に観察して改善点を探る

• 営業職の楽しさに目を向けてみよう

• きついなら思い切って営業職を離れるのもあり

残業時間を減らす工夫をしよう

ベルフェイス株式会社のインターネットリサーチによると営業職の平均残業時間は1日あたり1.79時間。30代から50代の営業担当者において、特にその傾向は高いようです。やはり就業時間が長いというのは身体的にも精神的にもきついもの。難しいかもしれませんが、残業時間を減らすだけでも精神的な余裕を生み出せるかもしれません。

営業のノウハウをもう一度見直そう

営業の仕事がきついときは、営業のノウハウをもう一度見直してみましょう。営業スキルは生まれ持った才能やセンスによるものと思われていますが、実は売れやすい営業プロセスや成約につながりやすいノウハウは、後天的に身につけることができます。仮説提案は適切に行えていますか？顧客の経営課題を解決できるようなプレゼンはできているでしょうか？本を読んだりネットで調べたりといった座学も大切ですが、現場で得たナレッジやストーリー構成が何よりも大切です。

自分を客観的に観察して改善点を探る

営業の仕事はどうしても数字で判断されがち。自分の仕事をよく知らない人にも数字だけで評価されてしまうのがきついところです。そんなときは自分を客観的に観察してみましょう。自分で自分のことを客観視する「自己モニタリング」には、ストレスをマネジメントしたり、ミスを軽減したりする効果があります。自分の行動を記録して振り返ったり、行動と結果を書き出して分析したり、さまざまな方法で自分を客観的に観察して、改善点を探ってみましょう。

営業職の楽しさに目を向けてみよう

営業の仕事は常に上手くいくわけではありません。意外なほど成約が決まるときもあれば、全く契約に結びつかないときもあるでしょう。そんな営業職だからこそ、仕事の楽しさに目を向けてください。目標を達成したときの達成感を思い出したり、来月のインセンティブを楽しみにしたり。このとき大切なのは、人と自分を比較しないことです。

きついなら思い切って営業職を離れるのもあり

職場の人間関係は良好なのに、辛い気持ちが拭えない…そんなときは思い切って営業職を離れてみましょう。自社商品を良いと思っていても、その気持ちを外側（顧客）に向けてアウトプットするのが得意な人と、内側（自分）に向けて開発に取り組むのが得意な人がいます。転職は勇気がいるかもしれませんが、きつい仕事を続けるのか、新しい未来を切り開くのか、1年後の自分を想像し行動してみてください。

きつい営業職のやりがいとは？

株式会社ネオマーケティングによる「企業の営業活動」リサーチによると、営業活動で嫌な思いをした経験がある営業パーソンは8割以上。きついことが多い営業職ですが、実は他の業種にはない「やりがい」もあります。以前感じていた営業のやりがいを、ここでもう一度思い出してみませんか？

コミュニケーションスキルが鍛えられる

営業の仕事は顧客を相手に情報共有をしたり意思疎通をしたりすることなく成り立たないため、コミュニケーションスキルが鍛えられます。コミュニケーションスキルを向上させるためのルールの一つに、お互いの発言量を4〜6割に保つという「ピンポンルール」がありますが、営業職の場合はピンポンルールが自然と身に付くといえるでしょう。

顧客の反応を直に感じることができる

営業職は顧客の反応をストレートに受け取ることができるポジションです。顧客の生活を好転させる商品や、顧客の人生を変えるような商品を売って顧客から感謝されるという経験は、営業職でしか味わえないやりがいでしょう。もちろん商品が売れれば一番嬉しいですが、見込み客に対する商品の認知度が上がるだけでも達成感を感じられるものです。

成果が報酬に直結しやすい

自分のトークスキルで相手がお金を出して商品を購入してくれる。それが数字として表れ、自分の報酬になる。数字で評価される営業職だからこそ、成果が報酬に直結しやすいというメリットがあります。また、営業職は他業種よりも入社年次や年齢に関係なく昇格できる仕組みが整っており、成績を残せばどんどん上を目指せるでしょう。

営業が特にきついといわれる業種5つ

「営業職」といっても業種や職種によって難易度は異なります。例えばメーカーの営業職はB to Bルートの営業が多いため比較的楽だといわれることも。一方、高額な商品を取り扱う不動産業界の営業職や、新規顧客を開拓し続けないといけない人材業界の営業職は離職率も比較的高いです。

営業がきつい業種①人材紹介業界

人材紹介業界は成果報酬型のビジネスモデルで成り立っているため、ノルマが厳しくなります。リクルーティングアドバイザー（法人営業）とキャリアコンサルタント（個人営業）の両方をサポートしなければいけない場合は、仕事量が倍増し休日出勤しなければいけないことも。法人に対して収益を確保しつつ、個人に対しては条件を満たしたマッチングを提供するという業務はなかなか大変なものです。

営業がきつい業種②広告・メディア業界

広告やメディア業界は、クリエイターと企業の間に立って商品提案をするという特殊なポジションにいます。クリエイター側と企業側の間に挟まれてクレームを受ける、クリエイティブな部分と収益率の両方を追求する、などカバー範囲が広く、ストレスを感じるビジネスパーソンも少なくありません。

営業がきつい業種③不動産業界

不動産業界で取り扱う商品は高額なものが多く、成約に結びにくいという難点があります。また、購入者にとっても不動産購入は大きな買い物であり、失敗したくないという気持ちから営業に強く当たってしまうことも。不動産詐欺も多発しているため顧客に不信感を持たれてしまい、営業活動に苦労するケースもあります。

営業がきつい業種④保険業界

保険業界は参入企業も多く飽和状態で競争率が高いです。「保険のセールス」と聞くだけで顧客が身構えてしまうこともあり、なかなか成約につながりにくいという現状も。また、保険営業は給与の歩合給率が高く、契約が取れないと給与にダイレクトに響いてしまいます。保証給がある場合もその額は少なく、生活が安定しません。

営業がきつい業種⑤金融業界

とあるデータによると金融業界の新入社員の5年以内の離職率は50％を超えるそうです。近年ネット証券銀行の台頭により、金融商品への参入障壁が下がり、金融業界の競争が激化しています。法外な手数料がかけられた自社商品を心から顧客に勧めることができないといった苦労もあるでしょう。また、業界的に古風な仕事観や非効率な働き方が根強く残っているため、違和感を抱く若手も多いそうです。

きつい営業職の仕事を楽にするツール「Notta」

2023年に「リサピー®︎」が、BtoBの営業職323名に対して行ったインターネット調査によると、「今後、オンライン営業を行っていく中で、あると便利だと思う機能」に対して「議事録自動作成」や「自動録画」が挙げられていました。業務量が多い営業職だからこそ、効率化の余地があれば徹底的に追求していきたいところ。

そんな忙しい営業職として働く方の負担を少しでも軽減できるツールが「Notta」です。Nottaは高精度なAIが搭載されている文字起こしツールで、議事録作成ツールとしても、メモアプリとしても活用できます。2023年にはChatGPTを使った、文字起こしした内容をAIが自動要約してくれる機能も実装されました。

ちなみにNottaには下記のような便利な機能がたくさんあります。議事録作成から顧客管理、ノウハウのメモまでさまざまなシーンで活用できますので、ぜひ試してみてください。

• バックグラウンドで動作するためオフラインで使用できる

• 翻訳機能を使って翻訳した文章を42の言語に翻訳できる

• カスタム単語機能で固有名詞や専門用語を事前に登録できる

• テキスト化したデータをその場で編集しリンクを発行して共有できる

• 音声フォーマットや動画フォーマットなどでデータをエクスポートできる

まとめ

営業職がきついと感じる原因には、ノルマが大変・労働時間が長いなどの表面的な理由と、契約がなかなか取れない・自社商品を良いと思えないなどの本質的な理由があります。営業職の仕事自体に苦手意識がある場合は転職を検討するのもよいでしょう。一方「営業職の仕事自体がそれほど嫌というわけではない」という場合、Nottaのようなツールを使って業務効率化することで「きつい」という感情を軽減できる可能性があります。ぜひ本記事を参考に「きつい」と感じる原因を分析し、環境改善を目指してみてください。