業界トップの正確率で作業効率爆上げ!
通常10個しか発注しない商品を誤って100個発注してしまいました。そのときあなたなら、どんな風に100個の商品を売りますか?
セールスライティングとは、売上や問い合わせなど、具体的なアクションを促すための文章テクニックです。記事のタイトルやYouTubeのサムネイル、レストランのメニューからプレゼンの資料まで。セールスライティングを学べば、商品やサービスの価値を文章の向こう側にいる読者に正しく伝えることができます。
セールスライティングに必要なのは生まれながらのセンスではなく、地道に積み上げられたスキル。本記事では、一人でも多くの人の心を動かす「買ってもらえる」セールスライティングを学んでいきましょう。
セールスライティングとは、読者に購入を促す文章テクニックのことです。LPやWeb広告、メルマガ、DMなど幅広い分野で用いられており、セールスライティングの技量が売上を左右するといっても過言ではありません。
セールスライティングにより作成された文章には、下記のような読者が取るべき具体的な行動が含まれています。
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セールスライティングの手法は、Webはもちろんのこと雑誌やチラシなどでも活用できます。
セールスライティングとコピーライティングの最も大きな違いは、その目的です。セールスライティングの目的が読者の購買行動を促すことにあるのに対し、コピーライティングの目的は商品の認知度を高める=「ブランディング」にあります。
コピーライティングにより作成された短い文章(コピー)は「キャッチコピー」「イメージコピー」などと言い換えられます。
(図は筆者作成 / 参考 : そうだ 京都、行こう キャンペーンギャラリー)
例えば、下記のようなキャッチコピーは、誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。キャッチコピーを聞くだけで企業名が思い浮かぶ、メロディが想起され商品名が思い浮かぶなど、企業の認知度を上げることがキャッチコピーの狙いです。
キャッチコピー | 企業 |
---|---|
お、ねだん以上。ニトリ | 株式会社ニトリ |
ゴホン!といえば龍角散 | 株式会社龍角散 |
カラダにピース。 | カルピス株式会社 |
i’m lovin’ it | 日本マクドナルド株式会社 |
インテル入ってる | Intel Corporation |
「伝わればいいや」の英語から、今年こそ卒業しませんか?
ーー毎年、英語力が原因で希望の部署への移動に踏み込めない、参加したいプロジェクトを遠慮してしまう…そんな人がいたら、上記のような文章を読み、英会話スクールに通いたくなるでしょう。
セールスライティングのメリットは、読者にベネフィットを訴求し直接売り上げUPにつなげられるところです。「今年こそ、流暢に英語を話せるようになりたい」と読者に思わせることで、無料体験の申し込みや入会申し込みなど、具体的なステップへとつながります。
セールスライティングには「3つのNOT」という基礎的な概念があります。それは、
読者は、
文章を読まない(Not Read)
文章を信じない(Not Believe)
文章を読んだとしても行動しない(Not Act)
という障壁です。
この「3つのNot」を意識してセールスライティングを行うことで、読者の心を動かし、行動させ、商品の本当の価値を伝えることができます。
セールスライティングは上手く活用すれば売り上げが何十倍にもなる可能性を秘めているものの、一歩間違えると「胡散臭い」というマイナスのイメージを与えてしまう可能性も。セールスライティングは巷に溢れており、読者はネットでもリアルでも嫌というほど「買ってください」という趣旨の文章を目にしています。
そのため、「胡散臭い」「しつこい」という印象を与えないためにも、あまりにありきたりなセールスライティングや、くどいようなセールスライティングは控える必要があります。
セールスライティングの主な活用シーンは以下の通りです。文字で表現するコンテンツ以外にも、動画や音声コンテンツのスクリプトとしてセールスライティングを活用することもできます。
LP
メルマガ
DM
ECサイト
動画マーケティング
ブログ記事
ホワイトペーパー
プレゼン
オウンドメディア
ライターのポートフォリオ
LPとは「Landing Page(ランディングページ)」の頭文字を取ったもので、広告に誘導された読者が最初に着地(ランディング)するページのこと。例えば「今なら半額!」という広告があり、それをクリックしたとしましょう。クリック後最初に表示されるのがLPです。LPではCV(申込や購入)を訴求するセールスライティングが行われています。
メルマガとは、定期的にサービスや商品の情報に関するメールが届くサービスのこと。ユーザーに情報を届ける伝達目的のもの、企業の認知度を高める送客目的のものなどがありますが、特に商品の購入を促す購買目的のメルマガでは、セールスライティングが非常に重要です。ちなみにユーザーの承諾を得た上で送られるメルマガのことを「オプトインメール」と呼びます。
「今なら通常3万円の入会金が0円!」こんなチラシがポストに入っていたことはありませんか?DM(ダイレクトメッセージ)とは、宣伝目的で送られる印刷物やメールなどのことです。「ほとんど読まない」が当たり前となっているチラシで、いかに読者の興味を引くか、セールスライティングの技量が試されるといっても過言ではありません。
インターネット通販サイトを意味するECサイト。大手ECサイトには、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどがあります。ECサイトでは、いかに写真・動画・文章で商品の魅力を伝えるかが重要。文章では、いかにユーザーの悩みを解決できるのか、ユーザーの生活を改善するのかがセールスライティングによりアピールされているはずです。
ブランディングの構築やオプトインリストの作成を行うための動画マーケティングは、今や当たり前。そんなマーケティング動画のスクリプトにもセールスライティングを意識して作成されたものが多数存在します。YouTubeでは、動画の視聴時間が動画を評価する指標の一つとなっており、視聴者の興味を惹き続け長く視聴してもらうためのセールスライティングが重要です。
ブログの中にはアフィリエイトプログラムに参加しているものが多く存在します。アフィリエイトとは、記事の中に貼られている広告を経由して読者が商品を購入した場合、売上の一部がブログ主に入る仕組みのこと。セールスライティングを用いれば、アフィリエイトプログラムの成果にもつながります。ちなみにブログ記事にセールスライティングを用いると読者が興味を持ち滞在時間が長くなるため、結果的にSEOにも有効でしょう。
ホワイトペーパーとは、読者やユーザーの悩みを解決できることを示した資料や報告書のことです。例えばWebサイトでは「お役立ち資料はこちら」「無料電子書籍プレゼント」などの文言と一緒にダウンロードできる仕組みとなっています。企業が取り組む課題解決の観点から作成されるホワイトペーパーはセールスライティングと親和性が高く、ターゲット顧客のリスト作成に役立つといえるでしょう。
商品や企画の魅力や得られるメリットを伝え、聞き手を説得させることが目的のプレゼンも、セールスライティングが活かせる場所の一つです。プレゼンの目的を明確にし、ターゲットとメインのメッセージを決める、などセールスライティングを考慮して資料を作成するとで、提案を受け入れてもらいやすくなります。
オウンドメディアとは、企業が保有する自社メディアのこと。オウンドメディアでもセールスライティングを効果的に用いれば、自社の商品やサービスを知ってもらうだけでなく、使いたい・買いたいと興味を持ってもらうことができます。
ライターの実績を集めたポートフォリオにも、セールスライティングは活用できます。ポートフォリオの目的は仕事を獲得することなので、セールスライティングを用いて「ライターである自分」という商品を売り込みましょう。相手の記憶に残るようなキャッチコピーやセールスライティンを行えば、ライターとしてのスキルのアピールにもなります。
今回は下記12種類のテンプレートを紹介します。商品の強みやベネフィットを余すことなく伝えられるよう、セールスライティングの参考にしてみてください。
AIDMAの法則
AIDCASの法則
AISASの法則
AISCEASの法則
PASONAの法則
新PASONAの法則
BEAFの法則
CREMAの法則
QUESTの法則
PREP法
SDS法
PASBECONAの法則
AIDMAの法則は、消費者の行動心理の頭文字を取ったものです。
Attention(注意を引く)
Interest(興味を引く)
Desire(欲しがらせる)
Memory(記憶に残す)
Action(行動させる)
このまま文章のテンプレートとしても使用できますし、AIDMAに沿ってマーケティングを組んでいく…という活用法もあります。
<AIDMAの法則の例>
AIDMAの法則の発展系であるAIDCASの法則は、AIDMAの法則と同じく消費者の行動心理を表したものです。
Attention(注意を引く)
Interest(興味を引く)
Desire(欲しがらせる)
Conviction(確信させる)
Action(購入を促す)
Satisfaction(満足してもらう)
<AIDCASの法則の例>
インターネットでの購入を考慮して作られた消費者の購買行動モデルの頭文字を取った、AISASの法則。AIDMAの法則が購買行動モデルの原則だとしたら、AISASの法則は購入品をSNSでシェアするという現代の消費者に合わせた行動心理です。
Attention(注意をひく)
Interest(興味をひく)
Search(情報収集をする)
Action(購入を促す)
Share(共有してもらう)
<AISASの法則の例>
AISASの法則と同じく、インターネット普及後の消費者の購買行動モデルを示したものですが、AISCEASの法則には「比較」「検討」という要素が含まれています。
Attention(注意をひく)
Interest(興味をひく)
Search(情報収集をする)
Comparison(他の商品と比較する)
Examination(検討する)
Action(購入を促す)
Share(共有してもらう)
<AISCEASの法則の例>
PASONAの法則は下記の要素から成り立っています。
Problem(問題提起)
Agitation(問題を解決しないリスク)
Solution(解決方法)
Narrow down(絞り込む)
Action(購入を促す)
<PASONAの法則の例>
PASONAの法則の発展形。不安を煽るのではなく、読者の不安に寄り添います。
Problem(問題提起)
Affinity(親近感)
Solution(解決方法)
Narrow down(絞り込む)
Action(購入を促す)
<新PASONAの法則の例>
BEAFの法則はECサイトやWeb記事など、主にオンラインでのWebライティングに用いられるセールスライティングの型です。比較要素が含まれているため、他社製品と比較することで特徴を際立たせたいケースに向いています。
Benefit(ユーザーが得られる効果)
Evidence(その根拠)
Advantage(他社製品より優れている点)
Feature(特徴やメリット)
<BEAFの法則の例>
CREMAの法則は短文で読者に具体的な行動を促すことができるセールスライティングのテンプレートです。結論を先に述べ、メソッドまで明記することで、行動を迷っている読者の背中を押すことができます。
Conclusion(結論を述べる)
Reason(理由を述べる)
Evidence(証拠を示す)
Method(手段を伝える)
Action(行動を促す)
<CREMAの法則の例>
QUESTの法則は、LPや商品の紹介ページでよく使われるテンプレートです。
Qualify(ターゲットを絞りこむ)
Understand(読者の悩みを理解する)
Educate(問題を解決できることを伝える)
Stimulate(購買意欲を刺激する)
Transition(読者を顧客に変化させる)
<QUESTの法則の例>
PREP法はセールスライティングだけでなく一般的なライティングスキルとしても紹介されることが多いので、知っている人も多いでしょう。PREP法には要旨が伝えやすいというメリットがある一方、読者の共感を得づらいというデメリットもあります。
Point(結論)
Reason(理由)
Example(具体例)
Point(結論)
<PREP法の例>
SDS法は詳細を要点で挟み込むという、大まかなセールスライティングのテンプレートです。他のテンプレートと組み合わせて使うことで、より文章に深みが生まれます。
Summary(要点)
Details(詳細)
Summary(要点)
<SDS法の例>
PASBECONAの法則は、作家である神田昌典氏が提唱した、セールスライティングのテンプレートです。セールスライティングにおいて、何をどのような順番で伝えるのが効果的なのかを示しています。
Problem(問題を定義する)
Affinity(共感を呼ぶ)
Solution(解決策を提案する)
Benefit(ユーザーの利益を強調)
Evidence(証拠を示す)
Contents(内容をわかりやすく説明する)
Offer(購入を促す)
Narrow down(絞り込み)
Action(行動を促す)
<PASBECONAの法則の例>
セールスライティングのコツは以下の10種類。これらのヒントを意識するだけで文章が見違えるように生まれ変わり、セールスライティングの本当の力を心から実感できるはずです。
読み手の購買力を育てよう
希少性を強調する
視覚・聴覚など五感に訴える
権威性で読者を納得させる
読み手を絞り込んでターゲティングする
メリットだけでなくデメリットも伝える
続きが知りたくなる内容にする
禁止文を盛り込む
比較で商品価値の正当性を訴える
「ピアノコピー」でストーリー性を強調
セールスライティングの目的は「買いたい」と思っている読者の背中を押すだけではありません。「あれば良いけど、今はいいかな」くらいの潜在的読者の購買力を育てるという目的もあります。
「〜でしかとれない貴重な野菜です」「人気商品のため残り100個となっております」など、人は希少性のある情報に価値を感じるもの。「限定品」と聞くとついつい手に取りたくなってしまうのも、そのためです。セールスライティングで読者の購買意欲を刺激したいなら、希少性がないか探してみましょう。
人は五感に訴えると記憶に残りやすくなります。例えば歴史上の人物を覚えるのに歌で覚えた方が覚えられたり、香りを嗅ぐと昔の記憶が呼び覚まされたり。セールスライティングにおいても、読者の五感を刺激することはできます。
肉汁がじゅわ〜っと溢れ出す幻の和牛
バズり確定!「いいね」の通知が鳴り止まないSNS運用術
女子会のおしゃべりが一瞬で止まる!口に運ぶ手が止まらないチョコレート試食会
超軽量500gなのにお菓子のクズをバリバリ吸い込んでくれるお掃除ロボット
など、読者の想像力を掻き立てる要素を盛り込むと、キャッチコピーやセールスライティングの具体性がより増します。
例えば「お医者さんが毎日欠かさず食べる体に良い野菜」と聞いたら、「なんだろう?」と気になりますよね。専門家も認めている…というように権威性を上手に活用すると、読者の信頼を獲得できます。
また「カンヌ国際映画祭 コンペティション部門受賞作品」や「ミシュランで星3つを獲得した和食レストラン」など、賞でその価値を訴求することも可能です。
「今まで100軒以上ラーメンを食べ歩いた僕が、本当に美味しいラーメンをランキング化します」というのも、権威性を示す方法の一つでしょう。
Web広告や電車の中のチラシなど、不特定多数の人が目にするような場合、細かくターゲティングをすることは非常に重要です。
人が多くの情報から自分に必要な情報を無意識に選択する心理効果のことを「カクテルパーティー効果」と言いますが、読み手を絞り込むのも、このカクテルパーティー効果の応用といえます。
例えば「ボディメイクをしたい方へ」ではなく「20代の頃の体型を取り戻して同窓会で友だちを驚かせたい50代の女性へ」の方がカクテルパーティー効果を強めることができます。
あえてデメリットを伝えるというテクニックも覚えておきましょう。例えば「1足10万円。決して安くないのに、入荷予約待ち1000名の人気No1のランニングシューズです」と書いてあれば「高いのにそんなに人気なんて、どんな素晴らしい商品なんだろう」と興味を持ってもらえます。デメリットを明記して、説得力を強化するイメージです。
アニメやドラマは、続きが気になるところで終わります。テレビ番組でも「気になる続きはCMの後で」という展開は多いですよね。人は続きが気になると、ついつい興味を持ってしまうもの。
3ヶ月で15キロ痩せた私が止めたたった一つのこと
一般的な炊飯器の2倍の価格なのに、入荷待ちが出るほど爆売れ!その理由は?
成約率脅威の80%!あの人の営業トークはなぜこれほど人を引き付けるの?
など、あえて情報の一部を隠すことで、読者に続きを読んでもらうことができます。
「見ないで」と言われると見たくなるのが人間というもの。これをセールスライティングに利用すると、一緒に語るベネフィット・特徴をより際立たせることができます。
禁止文を考えるときの手順は、下記2つ。
一般的に正しいと考えられていることを見つける
「1」を否定しつつ、商品やサービスの強みを並べる
1と2を組み合わせると、下記のようになります。
痩せるために食事量を減らすのは止めて!好きなだけ食べながら理想の体を目指す3ヶ月間集中プログラム
ブログの毎日投稿はもう古い!週1回の投稿で月収100を超える秘訣を教えます
コツは常識を良い意味で打ち砕ける、ということを強調すること。禁止事項とベネフィットのバランスを上手に保つことが大切です。
他の商品と比較することで、なぜその商品がおすすめできるのかを論理的に伝えることができます。特にブログ記事やプレゼンで使う資料など、価格・スペック・特徴を比較すると、商品価値の正当性を訴求できるでしょう。
他社製品と比較するだけでなく、別のものと比較するのも有効です。例えばフェイスマスクをおすすめしたいならエステと比較してリーズナブルな点を強調したり、短期集中ボディメイクプログラムなら高い料金と得られる価値を比較して「確かに価格は安くはないけれど、健康的な体と正しい食習慣が身につくので、一生で考えたらお得です」と訴求したりできます。
私がピアノの前に座ると
みんなが笑った
でも、ひきはじめると!
これは1920年代、伝説のコピーライターであるジョン・ケーブルズ氏が書いた音楽学校の通信講座のキャッチコピーです。下記のように、本当にさまざまなシーンで応用できます。
「ライターなんて無理無理」ロクに話も聞かなかった旦那。でも半年後、ライター収入を伝えると…
ステージにあがる野暮ったい男性。「君は何ができるの?」と審査員がそっけなく尋ねる。そして音楽が流れ始めた瞬間…
コンビニのプリン?一流パティシエは全く期待していなかった。でもそのプリンを口に入れた瞬間…
このピアノコピーに盛り込まれているのは、ダメな主人公が自分を笑う人々を「ぎゃふん」と言わせるという王道ストーリー。あまりに有名なコピーなので、ぜひ覚えておきましょう。
セールスライティングという概念が生まれたのは1900年ごろ。それ以来100年以上かけて数多くのライターがノウハウを生み出してきました。
ここでは、そんなノウハウがぎっしり詰まった、セールスライティングが学べるおすすめ本を紹介します。
『セールスライティング・ハンドブック』はアメリカで1985年に販売され、現在もおすすめのセールスライティングの指南書として名前が挙げられるベストセラー本です。30年以上前に発売されていますが、改訂版はLPやソーシャルメディアなど現代の広告様式に合わせてアップデートした内容となっています。
本書は、マーケティング業界で知らない人はいない、ダン・ケネディ氏によるセールスライティングのバイブル。基礎的な部分をていねいに解説しており、初心者の基礎固めにも最適です。ノウハウとしてはオンラインでもオフラインでも活用でき、セールスライティングだけでなく営業のスキルを上げたい方にもおすすめできます。
400ページ以上、大容量の分厚い1冊。基礎・実践・応用編から構成されており、カジュアルな語り口で書かれているためスラスラ読破できます。セールスライティングの参考書は英語原作のものを日本語に翻訳したものが多いですが、本書は原作が日本語なので、日本文化に根付いたセールスライティングが学べます。
セールスライティングに心理効果を盛り込めば、読者の反応を大きく変えられる可能性があります。今回は代表的なものを3つ、具体例とともにまとめました。
ザイガニック効果は別名ツァイガルニク効果とも呼ばれ、続きが気になるものや情報の一部が隠されているものに人は興味を示すという心理効果のことです。
例えば、
実はこの香水。ある意外な香りが入っているんです。それは…
と聞くと「なんだろう?」と気になりますよね。また、
売上300%アップ!〇〇を止めただけなのに問い合わせの電話が鳴り止まない!
というように一部の情報が隠されていると「〇〇って何?」と興味を示してもらえます。
「何度も耳にするCMソングに親しみを感じる」
「とある企業のSNSを毎日見ていたら、商品を買ってみたくなった」
など、接触回数が増えるほど人は好感を抱きやすくなるという心理効果のことをザイオンス効果といいます。例えばブログやSNSを毎日更新する、一度広告を踏んだユーザーに向けて再度同じ広告を表示する、などもザイオンス効果を意識した施策です。
ザイオンス効果は度を超えると読者に嫌悪感を抱かれてしまう可能性がありますが、商品が気になっている見込み客には効果的なアプローチだといえます。
ウェブレン効果とは、人は価格が高くなるほど「きっと価値のあるものなんだ」と感じる…という心理効果です。例えばあまりに安いと「きっと『安かろう悪かろう』なんだろうな」と思うのも、ウェブレン効果の応用でしょう。
人はいつでも最安値を選ぶわけではありません。贈答用の品物や自分へのご褒美など、あえて値段の高い商品を選びたい場合もあるでしょう。ウェブレン効果を狙って、高価格商品の料金を隠すのではなくあえてアピールし、商品の価値を訴求するのも効果的です。
「記憶の定着率」と「時間の経過」について研究した「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は物事の74%を、なんと1日で忘れてしまうそうです。
そんな人の記憶力の弱点をカバーできるのが、AI搭載の文字起こしアプリNotta。Nottaを使えば街中で閃いたヒントを音声で録音するだけで、テキスト化して保存できます。精度98%以上なので、ほとんど手直しする必要はありません。
また、セールスライティングに関する学習動画を文字起こししてAIで要約したり、キャッチコピーに関する会議の文字起こしをしたり、セールスライティングのアシスタントとして活用できます。
タグ付け・リンク発行・変換してエクスポートなどチーム作業に役立つ機能も満載。浮かんだ名コピーを忘れたくない、チームでの作業をスムーズに行いたい、という方はぜひまずはNotta無料版から試してみてください。
特徴は他の商品やサービスと比較したときに際立つところ。一方ベネフィットとは、商品やサービスを使ったときに得られる良い結果のことです。例えばジムのセールスライティングで「24時間利用できる」は特徴、「体力が付いて疲れにくくなる」はベネフィットです。セールスライティングでは、ベネフィットの訴求が重要になります。
数字を扱うときは具体的な数字を選びましょう。「およそ1万人が満足と回答」よりも「9996人が満足と回答」の方が興味を惹きます。
また、少し上級者向けですが、単位を吟味するというテクニックもあります。例えば、
「3時間で1200個売れたメロンパン」は「6秒に1個売れているメロンパン」と言い換えられます。単位を「個」にするのか「秒」にするのか、どちらが効果的でしょうか?このように、数字を多方面から眺め、効果的な単位を吟味してみてください。
ペルソナとは、商品やサービスのターゲットとなる人物像のことです。年齢や想定される価値観などペルソナを設定することで、より読者の心に刺さるセールスライティングが行えます。
思うように結果が出ないとき確認したい点は下記3点です。
読者に届ける媒体は適切か
訴求ポイントがズレていないか
読者を惹きつける素材が使われているか
見落としがちなのは文章以外の素材。例えば広告に使われている画像素材を変えるだけでレスポンスが改善されることもあります。
一般的に200〜300万円といわれていますが、中には1000万円以上稼ぐ売れっ子セールスライターも存在します。
セールスライティングとは読者の購買行動を促すための文章術です。どんなに素晴らしい商品でも、ユーザーに認知されなければ売れません。セールスライティングは言い換えれば、商品の良さを正しくアピールし、本当に商品を必要としている人に届けるライティング術だといえるでしょう。
セールスライティングを身に付ければ、商品やサービスの本当の価値を伝え、読者を説得させることができます。たった10文字のキャッチコピーでも、何千文字もの文章に支えられているもの。ぜひ精度98%以上のNottaを使って、買ってもらえる、買い続けてもらえる文章を作成してくださいね。