チームビルディング

チームビルディングとは?その必要性や役割、具体的なプロセスなどについて解説

近年ビジネスにおいて、個々のチームメンバーが最大限のパフォーマンスを発揮することで、大きな成果をあげる手法が注目されています。

「チームビルディング」とも呼ばれるこの施策には、どのような目的やメリットがあるのでしょうか。

今回は、「チームビルディング」の概要やその役割、具体的なプロセスなどについて解説していきます。

チームビルディングとは

「チームビルディング」とは、複数のメンバーが自分のスキルや経験などを活かしつつ、組織として目的を達成するためのチームを作り上げる手法のことを指します。

コーチングやファシリテーションなどとともに、リーダーに求められる能力として注目を集めたもので、組織改善に大きな効果があるとされています。

なお、チームを活性化するためのミーティングや研修はもちろん、日常業務でのコミュニケーションなどもチームビルディングに含まれることがあるようです。

チームビルティングの役割

組織開発の手法として注目されているチームビルディングですが、具体的にどのような役割を持っているのでしょうか。

ここからは、チームビルディングにおける4つの役割を紹介していきます。

若手社員の自主性を促す

新入社員をはじめとする若手社員の中には、まだ互いのことや社内のことをよく知らない状態の人が多くいるでしょう。

そのような中、チームビルディングを実施しコミュニケーションを充実させることで、企業理念に対する理解が深まり能動的に仕事をするようになります。

業務や上司などとのコミュニケーションにも主体的に取り組むようになり、組織内での交流が活発になることでしょう。

社員の会社への帰属意識を高める

チームビルディングの手法を取り入れると、社員の会社への帰属意識を高めることができます。

コロナ禍でテレワークが浸透したこともあり、社員同士の交流の機会が減ってしまった企業は少なくありません。

結果として帰属意識の低下を感じている人もいると思いますが、チームビルディングを行うと、薄くなってしまった社員間の関係性を深めたりモチベーションを向上させたりすることにつながります。

各メンバーが一丸となって業務に取り組むようになるため、組織に対する愛着が強まっていくことでしょう。 

チームのビジョンを浸透させる

チームビルディングは、経営者や管理職などのビジョンを浸透させる手段にもなり得ます。

組織のビジョンを浸透させるには、社員一人ひとりがある程度同じ考えを持っていなくてはなりません。

その点、チームビルディングを行うと社内全体に一体感が生まれるため、目的や理念などが浸透しやすくなると考えられます。

適切な人材配置を行う

適切な人材配置を行うことも、チームビルディングの役割の1つです。

それぞれのメンバーにはさまざまな経験・スキルがあり、能力を最大限に発揮してもらうためには、リーダー側がメンバーの得意な分野やワークスタイルなどを理解しておかなくてはなりません。

チームビルディングの導入は個々人を観察するきっかけとなるため、役割分担や人材配置などを的確に行えるようになるでしょう。

チームビルティングのメリット

ここからは、チームビルディングにおけるメリットに焦点を当てて解説していきます。  

実際にどのようなメリットが生じるのかを理解しておくことで、より効果的にチームビルディングを活用できることでしょう。

チームのパフォーマンス向上

チームビルディングを実施することで、個々人のパフォーマンスが大きく向上すると考えられています。 

自分の組織での役割が明確になったり、ほかのメンバーとの関係が強固になったりすることで、モチベーションが高い状態で業務に取り組めることでしょう。

特に、来期の目標設定や新プロジェクトに取りかかる場面などでチームビルディングを実施すると、各メンバーのパフォーマンス向上につながりやすくなるとされています。

コミュニケーションの活発化

会話量が増加したり、コミュニケーションの密度が濃くなったりするというのも、チームビルディングを取り入れるメリットです。

職場内で気軽に話せる雰囲気となるため、社員が働きやすさを感じやすく、相談事などもしやすい環境となるでしょう。

また、知識やノウハウなども活発に共有されるようになるので、チームの課題解決能力が向上することも期待できます。 

新しいアイデアの誕生

個々人が能力を発揮できる状態を目指すチームビルディングでは、イノベーションが起こりやすくなるという特徴があります。

社員一人ひとりの考え方・アイデアの集約が、新しい手法やユニークなシステムの誕生につながるのです。

また、意見を言いやすい環境が整うことで、失敗を恐れず新しいことにチャレンジする社員も増えていくことでしょう。

 

チームビルディングの5段階プロセス「タックマンモデル」

活発なコミュニケーションやパフォーマンスの向上など、さまざまなメリットをもたらすチームビルディング。より効果的に作用させるためには、「タックスマンモデル」を理解することをおすすめします。

「タックスマンモデル」はアメリカの心理学者が1956年に提唱したもので、組織が成長するために必要なことを、5段階のフェーズに分類した上で提示しています。

ここからはそれぞれのステップを解説しますので、チームビルディングを活用するためにも頭に入れておきましょう。

①形成期

「形成期」は、まだチームが作られて間もない段階を表します。それぞれのメンバーはお互いのことをよく理解できておらず、遠慮したり謙遜したりしながらほかのメンバーの性格などを探っている状態です。

次の段階に移行するためには、リーダーがチームにおける目的や目標などを共有したり、仲間同士の交流を促進したりする必要があります。 

②混乱期

チームが誕生してからしばらく経つと、メンバー同士が対立したり意見や主張が食い違ったりすることが起こります。この時期が「混乱期」で、互いに遠慮がなくなってくることから、ぶつかり合う場面が増え出します。 

メンバー同士の衝突は、必ずしもマイナスというわけではありません。議論を通してお互いの考え方や価値観を知ることで、相互理解が深まることが期待されます。

お互いに認め合える関係は次の統一期につながるため、衝突を恐れずディスカッションを繰り返す姿勢が大切でしょう。

③統一期

意見を出し合ったことでメンバー同士の理解が深まり、チームが安定してくる時期が「統一期」です。 

メンバーそれぞれの特徴やスキルなどが共有された状態となり、個々人がチームにおける自分の役割を意識するようになります。 

リーダーがそれぞれの個性を活かした役割分担をしたり、仲間同士で目標を共有したりすることで、成果が出始める「機能期」へとつながっていきます。

④機能期

「機能期」は、各メンバーが自発的に行動できるようになり、目標に対する結果が出始める時期となります。

メンバーは個々の役割をこなすだけでなく、お互いにフォローし団結力をもって動ける状態となっていることでしょう。

なお、より効率的に成果をあげるためには、リーダーがメンバーの自立をサポートしたり、モチベーションを高める呼びかけをしたりすることが望まれます。

⑤散会期

プロジェクトの終了やチームメンバーの異動・目標達成などによって、チームが役割を終える段階を「散会期」と言います。

チームが終了となるこのフェーズで、解散を惜しんだり互いを称えあったりする姿が見られれば、チームビルディングがうまくいったと判断できるでしょう。 

リーダーはポジティブな感想を伝えたり区切りのイベントを開催したりし、チームメンバーが気持ちよく活動を終えられるよう締めくくりましょう。

 

チームビルディングを行う際の3つのポイント

メンバーのモチベーション向上や組織内での交流促進など、チームビルディングはうまく活用すれば多くのメリットを享受できるものです。

チームを効果的に機能させるためには、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか。

ここからは、チームビルディングを行う際に気をつけたい3つのポイントを紹介します。

チームの目標を明確にする

チームの目標があいまいだと、メンバーは「何を軸に動くべきか」がわからなくなってしまいます。

方向性を見失ったりモチベーションを維持できなくなったりする可能性があるため、目標はできるだけ明確にしておいたほうが良いでしょう。

なお、チームとしての目標はもちろん、チームビルディング自体を行う意図や目的なども共有しておくことをおすすめします。

メンバーそれぞれの役割を明らかにする

チームを効果的に機能させるためには、各メンバーの役割を明らかにすることが大切です。

メンバーのスキルや経験などを考慮した上で適切な役割を与えないと、一人ひとりがパフォーマンスを発揮できません。

それぞれが動きやすい人員配置や業務の割り振り方などを意識し、モチベーションが高い状態でメンバーが働ける環境を整えましょう。

多様な考え方や価値観を尊重・理解する

チームには、さまざまな価値観やバックグラウンドを持ったメンバーが集まるもの。雇用形態や年齢・性別、国籍などが異なる人々と仕事をするにあたって、互いに理解し尊重し合えないチームだと、1つの目標に向かって団結することなどできないでしょう。

まずはリーダー自身がダイバーシティを理解し、それぞれの価値観や考えが尊重されるチームづくりを意識しましょう。

チームビルディングには「Notta」がおすすめ

効果的なチームビルディングをしたい場合は「Notta」を活用するのがおすすすめです。自動文字起こしサービス「Notta」を活用することで、スムーズなコミュニケーションや情報共有に役立ちます。

Notta

Nottaは目の前のミーティングやオンライン会議の音声を、自動でテキスト化してくれます。そのためミーティングに参加できない人にも、簡単に情報共有ができます。

例えばミーティングの内容を録音して、参加できなかったメンバーに共有したとしましょう。メンバーは録音データを全て聞く必要があり、ミーティングと同じだけの時間が必要です。

実際のミーティングでは建設的ではない時間が存在するのも事実で、久遠内容を全て聞くのは効率的とはいえません。Nottaを使えばテキストで共有できますので、本当に大切な部分だけを共有することが可能です。

またタグ付け機能を使えば、重要なポイントやタスクなどを視覚的に把握できます。

またデータは複数のデバイスからアクセス可能なので、チームとしての認識を合わせるのにも役立ちます。Nottaを使うことで、チーム内のコミュニケーションを円滑にできるでしょう。

まとめ

「チームビルディング」は、複数のメンバーが自分のスキルや経験などを活かしつつ、組織として目的を達成するためのチームを作り上げる手法のことです。 

チームのコミュニケーションが活発になったり新しいアイデアが創出されやすくなったりするなど、活用することでさまざまなメリットが生じます。

チームビルディングを効果的に機能させるための注意点や、具体的なプロセスなどを理解し、成果をあげやすいチームづくりを目指しましょう。

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