初めてテープ起こし

初めてテープ起こしをする方必見!必要なスキルや注意点を徹底解説

  • テープ起こしに必要なスキルを知りたい

  • テープ起こしの報酬相場が分からない

  • テープ起こしの作業効率を上げる方法を知りたい

テープ起こしに初めて挑戦する方は、これらの疑問を持っていませんか?

テープ起こしとは音声を文章にする作業で、さまざまなスキルが必要です。そこで本記事では、テープ起こしの概要や必要なスキル、資格や報酬の相場などを網羅的に解説します。最後には、テープ起こしの作業効率を上げるためのツールをご紹介しますので、テープ起こしに挑戦したい方はぜひ最後までご覧ください。

テープ起こしとは

テープ起こしとは、録音された音声を文字に起こす作業のことです。さまざまな場面で音声の内容を記録したり、文章化したりする際に役立ちます。例えば、会議や講演の議事録やレポート、インタビューの原稿や記事などがテープ起こしの対象です。

音声データをテキストデータに変換することで、データの保存や検索、高品質化ができます。ただし、専門的な国語力や聞き取り力が必要で、簡単な仕事ではありません。テープ起こしの品質や効率を向上させるためには、専用のソフトウェアや機器を利用する方法もあります。

テープ起こしに必要なスキルと注意事項

テープ起こし

テープ起こしは、単に音声を文字にしていくだけの単純な作業ではありません。効率的に作業を勧めるには、必要とされるスキルを習得することがおすすめです。

ここでは以下の3つについて、テープ起こしに必要なスキルと注意事項を解説します。

  • テープ起こしの書き分け

  • ライティングの知識

  • タイピングスキル

テープ起こしの書き分け

テープ起こしをする際には、目的や要望に応じて書き分ける必要があります。一般的には、「素起こし」「ケバ取り」「整文」という3つのタイプがあります。

「素起こし」は聞こえた音声をそのまま正確に書き起こす方法で、カウンセリングや裁判証拠など正確性が重視される場合に用いられるのが一般的です。

「ケバ取り」は「あのー」「~ね」などの意味を持たない言葉を取り除く方法で、インタビューや座談会など読みやすさを重視する場合に用いられます。

「整文」は話し言葉を書き言葉に直し、文体を統一する方法で、Web公開や印刷物など美しさを重視する場合に用いられます。書き分ける際には、クライアントの指示や目的を確認しておくことが大切です。

ライティングの知識

テープ起こしは文字に書き起こす作業であり、ライティングの知識も必要です。特に「ケバ取り」「整文」の場合は、文章構成や表現力が求められます。文章構成では、PREP法やQUESTの法則などの文章モデルを活用します。

表現力では、読者目線でわかりやすく伝えるために、キーワードや指示語、専門用語などの言葉づかいに気を付ける必要があります。また、Web上で公開される場合は、SEO(検索エンジン最適化)を意識した文章にすることも重要です

タイピングスキル

テープ起こしはタイピングが速くて正確であるほど効率的に進められます。タイピングスキルを高めるためには、まずキーの配置やタイピングの基本操作を理解することが必要です。次にインターネット上で無料で利用できるタイピング練習サイトなどを活用して練習することが有効です。

また、タイピング技能検定などの資格試験を受けることもスキルアップの一助となります。タイピング技能検定では、ローマ字入力やかな入力、英語入力などの種類や級に応じて試験を受けることが可能です。合格することで、自分のスキルを証明したり、仕事の獲得に有利になったりすることが期待できます。

テープ起こしに必要な二つの資格

テープ起こしに挑戦する際には、資格取得も視野に入れたいところです。先述のとおり、資格を取得すると自己アピールにつながるからです。ここからは、テープ起こしの仕事獲得に有利になる、2つの資格を紹介します。

文字起こし技能テスト

文字起こし技能テストとは、一般社団法人文字起こし活用推進協議会が主催する技能テストです。文字起こし、音声起こし、書き起こしなど、録音された音声を文字化する技能を測定します。試験はネット受験で随時実施されており「基本問題」「知識問題」「実技問題」の3つのパートから構成され、合格すると文字起こし技能士の称号と認定証が授与されます。

また協会が開催するセミナーや勉強会に優先的に参加できたり、協会が推薦する仕事を紹介してもらえたりする特典も特徴のひとつです。この資格は、文字起こしの基礎から応用までを網羅したカリキュラムで構成されており、初心者から上級者まで幅広く対応しています。

また、試験内容や問題形式も公開されており、自分のレベルや弱点を把握することが可能です。

テープ起こし技術者 資格検定試験 

資格検定試験 テープ起こし技術者 資格検定試験とは、一般社団法人音声テキスト化協会が主催する資格検定試験です。テープ起こし技術者に必要な知識や技術、および職業倫理や一般常識などが一定のレベル以上に達しているかを判定します。

試験はネット受験で随時実施されており、1000点満点のスコア制です。合格すると、テープ起こし技術者の称号と認定証が授与されます。また協会が開催する就業支援活動や特別協賛会員が行う就業支援活動に参加できたり、障害者委託訓練の対象となったりする特典もあります。

この資格は、テープ起こしの実践的なスキルや知識を評価するものであり、仕事に直結した内容である点が特徴です。また、試験範囲や出題傾向も明確に示されており、効率的な学習が可能です。

テープ起こし報酬の相場

テープ起こしの報酬相場は、主に以下の3つの要素によって決まります。

  • 音声の長さや文字数

  • 音声の内容や難易度

  • 納期や品質

テープ起こしの報酬は、音声の長さや文字数に応じて計算されることが多く、一般的には、録音1分あたり200円〜300円くらいが相場です。人が1時間に話す文字数は約14,000字ぐらいといわれています。つまり、1時間の音声を起こした場合の報酬は12,000円〜18,000円くらいになります。

ただし音声の長さだけでなく、文字数も考慮される場合があります。文字数で計算する場合は、1文字1円〜1.5円くらいが相場です。話すスピードが遅かったり、会話内容が少なかったりする場合は、文字数で計算される方がお得になる可能性があります。

テープ起こしの報酬は、音声の内容や難易度によって変わる点も押さえておきましょう。専門的な内容や用語が多い場合は、一般的な内容よりも高めに設定されることがあります。例えば、医学や法律などの分野では、2割〜3割増しになることも珍しくありません。また外国語で話されている場合も、日本語よりも高くなります。外国語をテープ起こしできる人は希少なため、5割増し〜2倍になることもあるでしょう。

テープ起こしの報酬は、納期や品質によっても変わります。納期が短い場合は、通常よりも早く作業しなければならないため報酬は高くなります。一般的には、1日短縮するごとに3割〜4割増しになることが多く、翌営業日に納品する場合は2倍になることもあります。

品質とはケバ取りや整文であり、仕上げ方が高度になるほど、報酬も高くなります。ケバ取りや整文の場合は、素起こしに比べて2割増しになるケースがほとんどです。

テープ起こし仕事の探し方

仕事の探し方

テープ起こしの仕事を探す方法は、主に以下の4つがあります。

  • 求人サイトで検索する

  • クラウドソーシングサイトを利用する

  • テープ起こし専門業者のWebサイトで募集があるかチェックする

  • オンラインアシスタントとして専門会社と契約する

1.求人サイトで検索する

求人サイトで検索する方法は、最も手軽で簡単な方法です。GoogleやYahooなどの検索エンジンで「在宅ワーク テープ起こし」や「在宅ワーク 文字起こし」などと検索すると、求人サイトがいくつかヒットします。その中から自分に合った条件や、報酬の求人を探して応募するだけです。

2.クラウドソーシングサイトを利用する

クラウドソーシングサイトを利用する方法は、在宅ワークや副業に興味がある方におすすめです。クラウドソーシングサイトとは、発注者と受注者をマッチングさせるWebサービスのことです。利用する場合は、信頼できる発注者やプラットフォームを選びましょう。

3.テープ起こし専門業者のWebサイトで募集があるかチェックする

テープ起こし専門業者のWebサイトで募集があるかチェックする方法は、テープ起こしに本格的に取り組みたい方におすすめです。テープ起こし専門業者とは、テープ起こしのサービスを提供する会社のことです。Webサイトでは、テープ起こし技術者やオペレーターなどの求人を募集している場合があります。テープ起こし専門業者と直接契約する場合は報酬の高さなどがメリットですが、一定以上のスキルを求められることも考えられます。

4.オンラインアシスタントとして専門会社と契約する

オンラインアシスタントとして専門会社と契約する方法は、テープ起こしだけでなく、他の仕事にも興味がある方におすすめです。オンラインアシスタントとは、インターネットを通じて様々な業務を請け負う人のことです。テープ起こしだけでなく、経理や人事、総務などのバックオフィス業務や、リサーチやデータ入力、SNS運用など多岐にわたる仕事があります 。幅広いスキルの習得を目指す場合には検討してみましょう。

テープ起こし作業時間の目安

テープ起こしの作業時間の目安は、主に以下の3つの要素によって決まります。

  • 音声の長さや文字数

  • 音声の内容や難易度

  • タイピングの速度やスキル

1.音声の長さや文字数

テープ起こしの作業時間は、音声の長さや文字数に応じて変わります。一般的には、録音1分あたり3分〜5分くらいが目安です。人間が1時間に話す文字数は約14,000字といわれており、1時間の音声を起こした場合の作業時間は3時間〜5時間程度です。

ただし音声の長さだけでなく、文字数も考慮される場合があります。文字数で計算する場合は、1文字あたり0.8秒〜1.2秒くらいが目安です。話すスピードが遅かったり会話内容が少なかったりする場合は、文字数で計算した方が正確になる可能性があります。

2.音声の内容や難易度

さらに音声の内容や難易度によっても変わります。専門的な内容や用語が多い場合は、一般的な内容よりも時間がかかることがあります。例えば、医学や法律などの分野では、通常よりも1.2倍〜1.5倍くらいかかる場合もあるでしょう。外国語で話されている場合も、日本語よりも時間がかかります。外国語をテープ起こしできる人は希少なため、通常よりも1.5倍〜2倍くらいかかります。

3.タイピングの速度やスキル

それから、タイピングの速度やスキルによっても作業時間が変わります。タイピングが速く正確な人は、タイピングが遅く間違いが多い人よりも早く作業を終えられます。タイピングスピードを上げるためには、タッチタイピングをマスターすることや専用プレイヤーや高性能イヤホンを使うことなどが有効です。

先にご紹介した「文字起こし技能テスト」や「資格検定試験 テープ起こし技術者 資格検定試験」などの、資格を取得することもタイピングスピードを向上させる方法の一つです。

テープ起こしツールを活用して作業時間を短縮

テープ起こしは、長時間の作業となります。そこで活用したいのが、テープ起こしツールです。今回は2種類のツールを使い方とともにご紹介します。

テープ起こしプレーヤー

テープ起こしプレーヤーは、テープ起こしや文字起こしの作業を助けるための音声再生ソフトです。テープ起こしプレーヤーの特徴やメリットは以下の通りです。

  • 無料でダウンロードできるフリーソフト(有料プランあり)

  • 音声ファイルの再生速度や音量、ピッチ、ノイズ処理などを自由に調整できる

  • 一時停止したときに自動で巻き戻してくれる機能や、区間リピート機能などがある

  • よく使う機能にキーボードのショートカットキーを割り当てられる

  • MP3やWAVなどの一般的な音声フォーマットだけでなく、iPhoneで録音したAACなどにも対応している

上記のとおりテープ起こしに必要な機能が搭載されており、使い勝手がよいソフトです。ツールを使うには次の手順を参考にしてください。

1.ツールをダウンロードする

ツールをダウンロードする

2.zipファイルを解凍してフォルダ内の「AudioPlayer.exe」を起動する。

「AudioPlayer.exe」を起動する

3.「WindowsによってPCが保護されました」の画面内の「詳細情報」をクリックする。

「詳細情報」をクリック

4.画面表示が変わったら「実行」をクリックする。

「実行」をクリック

2回目以降は「AudioPlayer.exe」をクリックするだけでツールが起動します。

5.基本操作画面

基本操作画面

ファイルをアップロードし、ノイズなどの設定をして新たな音声ファイルを保存できます。

テープ起こしプレーヤーはこちら

Notta

Notta

Nottaとは、テープ起こしや文字起こしの作業をAIが自動で行ってくれるツールです。Nottaの特徴やメリットは以下の通りです。

  • 高速で正確なテープ起こしや文字起こしができる

  • 音声ファイルや動画ファイルをドラッグアンドドロップするだけで簡単に起こせる

  • 日本語だけでなく、英語や中国語などの多言語に対応している

  • 素起こしやケバ取り、整文などの仕上げ方を選べる

  • テキストデータをWordやExcelなどの形式でダウンロードできる

  • クラウド上で安全に保存される

動画のご利用ガイドはこちら:

テープ起こしや文字起こしに必要な時間やコストを大幅に削減できるツールです。ダウンロードや使い方(Web版)は以下をご覧ください。ここでは、「音声・音声ファイル文字起こし」機能を紹介します。

1.公式サイトから「新規登録」する。

公式サイトから「新規登録」する

アカウント作成後は「ログイン」をクリックするとツールが使えるようになります。

2.ログイン後、発話言語を設定する。

文字起こし言語を設定

3.画面右の「インポート」をクリックする。

画面右の「インポート」をクリック

「リアルタイム文字起こし」と「Web会議文字起こし」では、ツールを介して会話した内容を文字起こしできます。

4.発話言語を選択し、文字起こししたい音声・動画ファイルをドラッグ&ドロップする。

ファイルをドラッグ&ドロップする

5.自動で文字起こしが始まり、音声がテキスト化されます。

音声がテキスト化

よくあるご質問

テープ起こしに関するよくあるご質問を紹介します。

テープ起こしを早くするにはどうしたらいいですか?

テープ起こしを早くするには、タイピングをマスターしたりツールを活用したりする方法があります。特にツールを活用する方法は、作業時間を大幅に短縮し、精度の高いテープ起こしを可能にします。

近年ではAIや自動音声認識ツールなども登場しており、音声ファイルをドラッグ&ドロップするだけで簡単に文字起こしができます。機能性も高く、希望に合わせた内容でテープ起こしも可能です。

テープ起こしに時間がかかる場合は、ツールの活用を検討してみましょう。

テープ起こしにどれくらい時間がかかりますか?

テープ起こしは、録音1分あたり3分〜5分程度かかることが一般的です。よって、1時間の音声であれば、3時間〜5時間程度かかる計算になります。ただし、音声ファイルの内容によっても作業時間が変化します。

医学や法律、外国語など専門的な知識が必要な音声については、通常よりも1.2倍〜1.5倍程度の作業時間が必要です。さらに仕上げる難易度によっても作業時間が変わるため「録音1分あたり3分〜5分程度」という作業時間は目安として考えてください。

テープ起こしは初心者でもどれくらい時間がかかりますか?

テープ起こし初心者は、1時間の音声を6時間〜8時間程度かかると予想されます。テープ起こし経験者の2倍程度の時間がかかるのは、やはり経験によるところです。

テープ起こしにはさまざまなスキルが求められるため、プロのライターでも1時間の音声に4時間や5時間かかることもあります。

初心者であれば、タイピングスピードがあったとしても、ケバ取りや整文の知識やスキルが少ないため、完成させるために多くの時間を要します。

テープ起こしをするときの注意点は?

テープ起こしをするときは、音声の品質や内容の確認が必要です。聞き取りづらい音声であれば、作業が困難になるため、クライアントと相談する必要があります。

また、クライアントからの要望も確認し正確な作業が求められます。書き分けや表記ルールなど、クライアントの指示に従って作業を進めてください。作業後はチェックや校正を行い、より精度の高い納品物になるように心がけましょう。

まとめ

今回はテープ起こしについて、徹底的に解説しました。内容を簡単にまとめると以下のとおりです。

  • テープ起こしに必要なスキルを身につけると作業効率が上がる

  • 資格取得はテープ起こしの仕事獲得に役立る

  • Nottaなどのツールを使えばさらに作業効率を上げられる

テープ起こしは一見すると単純な仕事のように思えますが、スキルが必要です。タイピングスピードだけではなく、ライティングスキルなども求められます。近年では機能性が高いツールも登場し、テープ起こしの作業スピードを大きく改善できます。

どのツールを使えばいいか悩んでいる方には、自動文字起こしサービス「Notta」がおすすめです。無料でも月120分(リアルタイム文字起こし、音声ファイルの文字起こし:1回につき3分まで)の文字起こしができますので、気になる方は公式ホームページから試してみてください。

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