業界トップの正確率で作業効率爆上げ!
最近、人工知能(AI)の分野で話題になっているのが、Anthropic社が開発した「Claude(クロード)」です。
自然言語処理技術を利用して人間と自然な対話ができ、文章の処理や作成、ワークフローの自動化など、さまざまなタスクに対応できる生成AIとして注目を集めています。
今回は「Claude」に焦点を当て、その概要や注目理由、特徴、料金、使い方、ChatGPTとの違い、活用例などについて解説します。現在Claudeに興味のある方や今後利用を検討している方は、ぜひご一読ください。
Claudeとは、Anthropic社(※)が開発した大規模言語モデルの生成AIです。2023年3月14日に最初のClaudeが公開され、2024年5月現在、最新版のClaude3は、GPT-4を超える性能を持つと評価されています。
※OpenAIの元社員によって立ち上げられたスタートアップ企業。2021年に設立され、サンフランシスコを拠点とするAIの安全性と研究に特化しています。
ここでは、ClaudeがAI業界で注目を集める理由について3つの観点から解説します。
ClaudeがAI業界で注目を集める理由として最も注目すべきは、AI業界でも異例と言われるレベルの資金調達を成功させたことです。2023年5月、AnthropicはGoogleやSalesforceなどの企業から4億5千万ドルを調達しました。この約4億5千万ドルという数字は、2023年のOpenAIに次ぐ規模で、さまざまな企業がAnthropic社やClaudeに大きな期待を寄せていることがわかります。なお、設立から1年の間に5回の資金調達を行い、総額約73億ドルの資金調達に成功しています。
Claudeの最上位モデル「Opus」は、OpenAIが開発したChatGPTなどに搭載されているGPT-4よりも高い性能を有するとされています。生成される応答の信頼性が高い点やコードの作成能力が高い点などが特徴的です。
ClaudeはAPIを利用した外部アプリケーションとの連携が可能です。テキスト生成やコード生成、質問回答など外部サービスを介した高度な推論が実現します。ただし、商用利用する場合は、Anthropicと契約が必要になる点に注意しましょう。
ここでは、Claudeの特徴について5点解説します。
Claudeには、処理能力と理解力の異なる3つのモデル「c」が存在し、用途に合わせてそれぞれ選択できます。有料プランでは3つをそれぞれ自由に切り替えられます。
モデル名 | 特徴 |
---|---|
Opus | 3つのモデルの中で最も高性能 応答速度は無料版と同程度 複雑な分析や高度な数学コーディングタスクなどをこなせる |
Sonnet | 性能・速度ともにバランスの取れたモデル 無料版の2倍の速度でデータの読み取りが可能 |
Haiku | 最も高速なモデルで応答スピードは生成AIの中でも最高峰 論文なども3秒以内に読み取れる 性能は他の2つのモデルにやや劣る |
1度に処理できるプロンプト量が多いことも特徴の1つです。Claude3では、最大20万トークン(14万文字程度)の処理が可能です。
テキストだけでなく、画像やPDF、Word文書、表データなどの情報も処理できます。また複数のファイルの読み込みも可能です。
文章生成や翻訳、要約、コード生成、質問応答など、さまざまなタスクをこなせます。
自然言語を理解し、人間のような文章で応答できます。「フレンドリーで熱心な同僚」をコンセプトに開発されており、ユーザーとの自然な会話が可能です。
2024年5月現在、Claudeは無料で利用できます。(2023年9月より、月額20ドルの有料プラン「Claude Pro」が新たにリリースされました)
【Claude Proプランの特典】
無料版の5倍の利用上限(より多くのメッセージを送信できる)
アクセス集中時の優先アクセス
Claudeの新機能への早期アクセス
日本でClaudeを利用するには、以下の3つの方法が挙げられます。
公式ホームページから
Poe AIの活用
Slack連携
ここでは、最もオーソドックスな「公式ホームページからの登録・利用方法」について解説します。
まずは、Claudeの公式サイトにアクセスし、メールアドレスを入力します。自分のニックネームを入力して、必要事項に同意後、すぐに利用可能です(Googleアカウントでのログインも可能)。
チャットボットの画面が表示され次第、早速、質問を入力しましょう。今回は、「卵を使った料理」について質問してみます。すると、チャットボットが料理のアイデアを9つ提案してくれました。さらに聞きたい場合は、下の入力欄から追加で質問できます。
Claude3 | ChatGPT4 | |
---|---|---|
料金 | 基本無料(有料プランあり) | 基本無料(有料プランあり) |
主な特徴 | 人間らしい自然な文章の生成 | 高い文章作成能力や多様なタスクへの応用 |
データの鮮度 | 2023年8月までのデータを学習 | 2022年1月までのデータを学習 |
画像・文書の読み取り | 可能 | 可能 |
URLの読み取り | 不可 | 可能 |
画像生成の可否 | 不可 | 可能 |
プロンプト処理量 | 20万トークン(14万文字程度) | 3万2千トークン(2万5千文字程度) |
処理の速さ | 高速 | 遅い |
プラグイン | なし | あり |
以下に、ClaudeとChatGPTの違いについて示しました。それぞれの違いを理解することで、利用シーンに応じて使い分けられるでしょう。
Claudeは、主に以下のような方法で活用されています。
文章作成:ブログ記事やレポート、論文、広告文、小説などの文章作成を支援
要約:長い文章を要約し、重要なポイントだけを抽出
翻訳:言語間の翻訳を迅速かつ正確に
質問応答:さまざまな質問に対して、正確かつ詳細な回答を提供
アイデア出し:新しいアイデアや企画を思いつくためのヒントを提供
コード生成:プログラミング言語を理解し、コードを生成
情報収集:インターネット上の情報を収集・整理
Claude3に対応したNottaを活用すれば、さまざまな領域で業務の効率化や質の向上が期待できるでしょう。Nottaとは、58言語に対応した98.86%の高精度な音声認識を誇るAI文字起こしサービスです。リアルタイムでの文字起こしや音声・動画・URLの自動文字起こしなどに対応しており、1時間の音声をわずか5分で文字起こしできます。
Nottaには、AI要約機能が搭載されています。簡単な操作でAI要約やアクションアイテムが自動生成されるので、重要情報の把握や、時間コストの低減、作業効率の向上などが期待できるでしょう。また、Claude3と連携させたことで、要約の速度や精度が向上。従来のAIモデルよりも高い精度と効率性を実現し、複雑な会話や長文に対しても優れた処理能力を発揮します。
Claudeは、安全性が高く、幅広い問いに回答できますが、生成AIである以上、すべての回答が100%正確とは言い切れません。生成された回答が正しいかどうかは、必ず目視による確認が必要です。
2024年5月現在、最新版は「Claude3」です。
2024年5月現在、Claudeは日本語に対応しています。
今回は「Claude」に焦点を当て、その概要や注目理由、特徴、料金、使い方、ChatGPTとの違い、活用例などについて解説しました。
Claudeは、膨大な知識と高度な対話能力を備えており、最新情報の確認や長文ファイルの要約、プログラミングサポートなど、多岐にわたる用途で活用できます。特にClaude Proプランは、より充実した機能と使用量を提供しており、ビジネスや研究開発など、高度なタスクに最適です。
Claudeを利用することで、ビジネスにおける生産性や創造性を高めることができるでしょう。この機会にClaudeで自社の可能性を広げてみてはいかがでしょうか。