Google Bard(グーグルバード)とは?ChatGPTとの違いや利用方法と最新機能を紹介

AI技術の進化が世界中で大きな注目を集めており、その中で特に有名なのがOpenAIによって開発されたChatGPTです。しかし、ChatGPTだけがAIサービスの全てではなく、Googleが手掛けるGoogle Bardも大きな関心を呼んでいます。

AI技術を幅広い分野で使いこなしたい人々からは、「Google Bardにどのような機能があるのか?」「ChatGPTとの違いはどこか?」「具体的な活用方法を教えてほしい」などといった意見も多くあります。

そこで今回の記事では、Google Bardに興味がある方に向けて、Google Bardの概要やChatGPTとの違い、人気の活用方法、最新機能の紹介、AI文字起こしツールの活用などについて解説します。これからAIを活用したい方は、ぜひとも本記事を参考にしてください。

Google Bard(グーグルバード)とは?日本語対応できますか?

グーグルバードとはGoogle Bard(グーグルバード)とは、検索エンジンなどのサービスを提供するGoogle社が開発した対話型AIサービスのことです。AIサービスで有名なChatGPTと同様に、ユーザーがチャット形式で質問を投げかけると、膨大なデータをもとに自然な会話のように回答を行います。

例えば、「ニンジンを使った料理のレシピを教えて」と質問すると、ニンジンを使ったさまざまなレシピを教えてくれます。

Google Bardは2023年5月11日に、日本語に対応しました。また、2024年2月1日に生成AIモデルが「Gemini Pro」にアップデートされ、英語や日本語、中国語、フランス語など40種類以上の言語に対応し、230以上の国と地域で利用可能です。

Google Bard(グーグルバード)の料金は?PCのみ利用できますか?

グーグルバードの料金Google Bardは、2024年2月1日時点の段階では試験運用中のため、ユーザーは無料で利用可能です。また、利用に際しての機能制限や回数制限は設けられていません。そのため、ユーザーは自由に無制限で利用できます。

さらに、Google Bardを利用する際には、面倒な個人情報の入力や複雑な初期設定を行う必要がありません。13歳以上のGoogleアカウントを持つユーザーであれば、誰でも簡単にアクセスできます。

現時点では、Google BardはPC版のみが利用可能で、AndroidやiOSなどのモバイルプラットフォーム向けのアプリ版は提供されていません。しかし、技術の進展は続いており、将来的にアプリ版が開発される可能性は高いといえます。

Google Bard(グーグルバード)vs Chat GPT|それぞれの違いは?

グーグルバードvschatgptGoogle Bardのライバルとしては、同じ対話型AIサービスのChatGPTが有名です。両者は同じ対話型AIサービスではあるものの、回答スピードや回答の情報元、リアルタイム性、機能など、さまざまな部分で違いがあります。以下では、Google BardとChat GPTのそれぞれ違いについて、一覧表を用いて解説していきます。

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Google BardとChatGPTの比較一覧表

Google Bard ChatGPT
価格 無料 無料版
Plus(有料版):20ドル
生成AIモデル Gemini Pro 無料: GPT-3.5
Plus: GPT-4
回答スピード
回答のリアルタイム性
回答のリアルタイム性が高い

リアルタイムのデータにアクセスする機能が限られている
回答の情報元 Googleの検索データをもとにデータを取得 インターネット上のデータを独自の方法で取得
無料版:2021年9月までのデータ
Plus:2023年4月までのデータ
参照元の表示 回答の下部のGoogleロゴをクリックすると表示される 参照元のリンクが「”」として表示される
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価格・生成AIモデル

Google Bardは、Google自身によって開発された「Gemini Pro」という生成AIモデルを採用しており、ユーザーは無料で利用可能です。一方、ChatGPTの無料版は、OpenAIによって開発された生成AIモデル「GPT-3.5」が使われています。そして、有料(月額20ドル)のChatGPT Plusは、より高度な機能を持つ「GPT-4.0」が採用されています。

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回答スピード

回答スピードは、Google Bardのほうが優れているといえます。以前のGoogle Bardは、ChatGPTに比べて回答スピードは劣っていました。しかし、Gemini Proへのアップデート以降、Google Bardの回答スピードは大きく向上しました。

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回答のリアルタイム性

質問に対する回答のリアルタイム性も、Google Bardが優れています。具体例として、2024年2月1日に前日(2024年1月31日)の日経平均株価(36,286.71円)をGoogle BardとChatGPTに質問しました。

Google Bardは、正確な日経平均株価と主な要因を回答できました。

googlebardは正確な回答しかし、ChatGPTは前日の日経平均株価を見つけ出すことができず、代わりに関連情報が得られるWebサイトへの案内を回答しました。

googlebardは関連情報を回答回答のリアルタイム性では、ChatGPTがリアルタイムデータの取得に限界があり、Google Bardの優位性が目立ちます。

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回答の情報元

Google Bardが回答に用いる情報元は、Googleの検索データをもとに取得しています。一方でChatGPTは、インターネット上のデータを独自の手法で取得しています。無料版の場合、情報元は2021年9月までのデータです。ChatGPT Plusの場合、2023年4月までのデータになります。

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参照元の表示

参照元の表示は、回答の信頼性を自分で検証する上で重要な機能です。この機能により、AIの回答に含まれる不確実性を、ユーザーが検証できるようになります。Google Bardは、2024年2月1日のアップデートで参照元の表示ができるようになりました。

ChatGPTは、回答に引用符「"」を用いて、参照元へのリンクを示す機能が搭載されています。ただし、参照元の情報が正しいか、ユーザーが自ら確認する必要はあります。

Google Bard(グーグルバード)の人気の活用方法8選

グーグルバードの人気の活用方法Google Bardは、単なる情報検索や専門分野の質問だけでなく、さまざまな活用方法があります。例えば、プログラミングの支援や外国語の翻訳、文書の編集や校正といった分野が人気があります。

そのほかにも、会議のメモや学術論文といった長文の要約作成なども人気の活用方法です。以下では、Google Bardを活用する上で人気の8種類の方法を紹介します。

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プログラミングの支援

プログラミングの支援もGoogle Bardで人気の活用方法のひとつです。Google Bardは、2024年2月のアップデートでコーディング機能が大幅に向上しました。

PythonやJava、C++、Javascript、Goを含む20種類以上のプログラミング言語に対応しており、プログラミングコードの作成やデバッグなどが可能です。簡単なプログラミング作業をGoogle Bardを使って効率的に行えるため、エンジニアの作業負担を大きく軽減できます。

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外国語の翻訳

外国語の翻訳は、Google Bardを利用する上で人気がある活用方法のひとつです。Google Bardは、さまざまな言語に対応する高度な翻訳機能を搭載しています。

翻訳したい文章を入力するだけで、素早く翻訳結果を回答することが可能です。幅広い言語の翻訳に対応しているため、グローバルなコミュニケーションに活用できます。

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文章の校正・校閲

Google Bardは、文法の誤りや誤字・脱字といった文章上の問題点を見つけ出し、適切な修正案を提案する機能があります。多くのユーザーがこの機能を利用して、文書の校正や校閲作業を効率的に行っています。

例えば、忙しい時に素早く文書をチェックしたり、メールなどの文書の最終確認などが可能です。しかし、提案された修正案はあくまでも参考であり、最終的な仕上げはユーザー自身の手で行う必要があります。

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ブログやメルマガなどの文章作成

ブログやメルマガなど、さまざまなジャンルの文章作成もGoogle Bardは可能です。そのため、多くのユーザーがGoogle Bardの文章作成機能を活用しています。

文章のニュアンスやリスト形式などの文章スタイルを事前に指定することで、求めているイメージにより近い文章の作成ができるようになります。

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ブレインストーミング

Google Bardを使って、アイデア作りやブレインストーミングなどもできます。質問にアイデアが欲しい分野や条件を入力すると、複数の回答が得られるため、客観的なアイデアの提案が必要な場合に役立ちます。

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キャッチコピーの作成

マーケティング業務に従事する方などは、Google Bardをキャッチコピーを作成する際の参考として活用しています。作成したいキャッチコピーの条件をGoogle Bardに指定して質問することで、さまざまなキャッチコピー案を提案してもらえます。これは、新しいキャッチコピーのインスピレーションを得たいときに役立ちます。

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定型文の作成

Google Bardは、定型文の作成にも多く活用されています。営業メールや送り状といった、特定のフォーマットに従う文書の作成がGoogle Bardの強みのひとつです。

基本的な枠組みをGoogle Bardに生成させ、その後で自分で微調整を加えることにより、作業の効率性を大幅に高めることができます。

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長文の要約作成

Google Bardは、長文の要約機能も備えています。これにより、会議の議事録や学術論文といった長い文書を簡潔にまとめることが可能です。

便利な使い方としては、要約の文字数を設定することで、目的に応じた要約を作成できます。ただし、要約された内容が元の文書のニュアンスや意図と異なる場合があるため、最終的な確認は自分で行うことが重要です。

油断しない!Google Bardを利用する時の注意点

googlebardを利用する時の注意点Google Bardは、最新情報を反映した回答や文書作成といった便利な機能を多く備えています。しかし、回答される情報の精度や個人情報・著作権の扱い、ビジネス利用時のガイドラインを決めるなどといった注意点もあります。以下では、これらのGoogle Bardを利用する時の注意点について解説していきます。

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回答される情報の精度

Google Bardを含むChatGPTなどの対話型AIサービスは、時に不正確な情報を回答するリスクがあります。対話型AIサービスは、大量のテキストデータから学習して回答を生成します。しかし、データに誤りが含まれていたり、偏見や差別的な内容があったりすると、それがそのまま回答に反映されることが注意すべきポイントです。

Googleも公式な説明でこのような回答の不正確さの可能性に言及しています。したがって、AIの回答の正確性はユーザーが検証する必要があり、適切な判断を下すための知識が求められます。

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個人情報・著作権の問題

Google Bardはユーザーからの質問を学習材料として取り込むため、使用する際には個人情報を含む入力は避けるべきです。さらに、AIによって提供される回答には、第三者の著作権に関わる情報が含まれている可能性があります。特定の企業名や製品名が回答に含まれる場合は、その内容を細心の注意を払って確認する必要があります。

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ビジネス利用時のガイドラインを決める

Google BardやChatGPTのような対話型AIサービスは、ビジネスの現場での活用が進んでいます。しかし、対話型AIサービスを使用したことで起きるトラブルを避けるためにも、ビジネスでの使用にあたって明確なルールが必要になります。Google Bardを、どの業務に用いるかや回答チェックをどう組み合わせるかといったガイドラインを決めることが重要です。

今でも進化している!Google Bard(グーグルバード)の最新機能をご紹介

グーグルバードの最新機能Google Bardは絶えず進化を遂げており、新たな機能が次々と追加されています。2024年2月1日には、最新の生成AIモデル「Gemini Pro」へのアップデートが行われ、さらに洗練された理解力や推論能力、要約およびコーディングが可能になりました。

また、2023年12月には拡張機能が発表され、GmailやGoogleマップとの連携が可能になるなど、その用途はさらに広がりました。以下では、これらのGoogle Bardの最新機能を紹介します。

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「Gemini Pro」へのアップデート

Gemini Proへのアップグレードにより、推論や要約、コーディングなどの機能が向上しました。さらに、回答の正確性を再確認するダブルチェック機能も強化されています。これにより、ユーザーはGoogle Bardからの回答をより適切に判断できるようになりました。そして、現在は英語に限定されていますが、画像生成の機能が追加されました。

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Googleの各サービスと連携できる拡張機能「Bard Extensions」

拡張機能「Bard Extensions」は、GmailやGoogleドキュメント、GoogleマップなどGoogleの各サービスと連携できる機能です。この連携により、Google Bardはこれらのサービスから得られるデータを回答に組み込むことができます。

例えば、Googleマップからの位置情報を利用した回答や、鉄道やホテルの予約情報を活用してリアルタイムの旅行計画を提案することが可能になります。

Google Bard(グーグルバード)に関するよくある質問

グーグルバードに関するよくある質問Google Bardは、さまざまなシチュエーションで利用可能な対話型AIサービスです。人気の増加に伴い、Google Bardに関する疑問を持つユーザーも少なくありません。以下では、Google Bardに関するよくある質問に回答していきます。

Q1

Google Bard(グーグルバード)は日本ではいつから使える?

2024年2月1日時点、Google Bardは日本で使用可能です。2023年5月11日から、Google Bardは日本語に対応しました。

Q2

Google Bard(グーグルバード)には回数の制限がありますか?

Google Bardは、利用回数の制限はありません。

Q3

Google Bard(グーグルバード)は、複数の回答を表示可能ですか?

Google Bardは、ひとつの質問に対して複数の回答を表示する能力を持っています。

【TIPS】AI文字起こしツールを仕事の力に

AI文字起こしツールGoogle Bardは、会議のメモやセミナーの資料など、文字数が多い文章を要約できます。しかし、要約を行う前には、会議やセミナーの内容を自分でメモする必要があります。この記録作業は手間がかかり、手動で行うためにミスが生じる可能性も少なくはありません。

このような作業の効率化には、AIを活用した文字起こしツールが役立ちます。今回紹介するAI文字起こしツールは「Notta」です。以下では、AI文字起こしツールNottaについて紹介します。

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「Notta」とは

ノッタのホームページNottaは、200万人を超える個人ユーザーと700社以上の企業が活用しているAI文字起こしツールです。AIを使った高精度の音声文字起こしや話者識別機能、AI要約機能などを備えています。1時間の音声をわずか5分程度で文字起こしできるため、会議の議事録作成やオンラインミーティングの要約など、さまざまなシーンで利用されています。

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「Notta」に搭載されるAIは?

Nottaには、ChatGPTの開発元であるOpenAIの技術が組み込まれており、高性能な解析機能を備えています。さらに、NottaではユーザーのデータをAIトレーニング目的で使用することはありません。そのため、個人情報や機密データの外部への流出の心配がなく、安全に使用することが可能です。

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AIで高精度の音声文字起こしが実現

Nottaは高い精度を誇る音声文字起こし機能を備えており、文字起こし精度は98%に達します。そのため、どのような場所の音声でも、高い精度で文字起こしが可能です。また、動画や音声ファイルからの文字起こしやリアルタイムでの文字起こし、Web会議の文字起こしなど、多彩な文字起こし機能を搭載しています。

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AIで話者を識別して分別

Nottaは、録音された音声に複数の話者が含まれている状況でも、個々の話者をAIが自動で識別する機能を搭載しています。そのため、多人数が参加する会議やオンラインセミナーなどで、Nottaの話者識別機能は大いに役立ちます。AIが誰が発言したかを自動で判別するため、録音音声のチェックなどの手間が省けます。

参考記事:話者識別機能はついていますか?

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AI要約機能で会議の内容を簡潔にまとめ

Google Bardにも要約機能はありますが、Nottaにも高性能なAI要約機能が搭載されています。AI要約機能を活用することで、文字数が多い文章も短時間で要約が可能です。AIによって自然な文章として生成されるため、要約作業の効率が大きく改善されます。また、Nottaはアップデートを通じて、AI要約能力をさらに強化し続けています。インタビュー・面接、商談など様々なシーンに適する要約のテンプレートも提供されています。

nottaテンプレート

参考記事:NottaのAI要約機能とは?使い方を画像付きでわかりやすく解説!


まとめ AIを活用しよう

本記事では、Google Bardの概要やChatGPTとの違い、人気の活用方法、最新機能、AI文字起こしツールの活用などについて解説してきました。Google Bardは、Googleが開発した対話型AIサービスです。日本語にも対応しており、長い文章の要約や翻訳など、多彩な用途で活用されています。

対話型AIサービスはChatGPTが有名ですが、回答のリアルタイム性や情報源の違いなど、Google Bardが優れている点も多くあります。また、本記事で紹介したAI文字起こしツール「Notta」は、高精度な音声文字起こしやAI要約機能を搭載し、業務効率の向上に貢献します。AIを使って、さまざまなシーンで活用したいと考えている方は、Google BardやChatGPT、そしてNottaを利用してみてはいかがでしょうか。

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Nottaが選ばれる理由は?

① 日本語特化のAIで業界トップの文字起こし正確率が実現、複数言語の文字起こしと翻訳も完璧対応

② 驚いほどの認識速度で文字起こし作業効率化が実現、一時間の音声データがただの5分でテキスト化

③ 国内唯一のGM・Zoom・Teams・Webex連携できるAI会議アシスタント、事前の日程予約から会議を成功に導く

④ AI要約に内蔵されるAIテンプレートで会議の行動項目、意思決定やQ&Aなどを自動作成
(カスタム要約テンプレートでインタビューや営業相談など様々のシーンでの効率化を実現)

⑤ 一つのアカウントでWeb、APP、Chrome拡張機能が利用でき、データの同期と共有はカンタン

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